<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
       ↓
『当院でのコロナウイルス対策ページ』はこちら


こんにちは、大原です。
テレビの報道などでご存知の通り、
棋士の藤井聡太さんが
将棋のタイトル戦(棋聖戦)に
史上最年少で出場されました。
この出場記録は30年ぶりに更新され、
歴史的快挙と報じられています。

それを迎え撃つのは
2019年度の最優秀棋士賞に選ばれ、
将棋界のタイトルを3つ持っている渡辺明さんで、
おそらく今一番波に乗っている棋士の一人です。
つまり
史上最年少 VS 3冠王という構図になり、
その注目の五番勝負が6月8日に幕を開け、
第1局は157手で
先手である挑戦者の藤井聡太さんが勝利を収めました。

この第1局の戦いは「相矢倉」(あいやぐら)というもので、
ここ数年ではあまり指されなくなった戦い方ですが
10〜20年ほど前には
最も多く指されていた戦型だと思います。
この線型を、若い藤井さんが
実績の多い渡辺さん相手に誘導したかたちになり、
あえて相手の土俵の上で
戦おうとしているようにも見えました。

これまで、藤井さんの将棋の中継をたまに拝見してましたが、
藤井さんの勝負の特徴は、
他の棋士が長い時間考えるような勝負所になる
少し手前あたりで、
長く時間を使って考えられる印象があります。
すなわち、他の棋士が勝負どころだと感じる場面よりも
少し早いタイミングで深く考え、
いわゆる勝負どころに備えているようです。

これは、言葉で表すのは簡単ですが、
実際の将棋の勝負においては
考える量が何倍にも増えることになり、
大変な思考力が必要になると思います。
たとえが変かも知れませんが、
料理を作るときに、その材料から何を作れるかだけでなく、
調理するための設備や器具をどうするか、
材料をどこで調達するべきか、
というような
調理以外の周りのことまで考えて
メニューを作るようなものだと思います。

おそらく、
単に将棋に勝つというだけでなく、
他の人よりも多く考え、
自分の将棋の幅を広げようとされているのではないでしょうか。
先日のタイトル戦である大一番でもそのように見え、
勝ち負けだけにこだわらず
今までと同じような姿勢で臨まれているように感じました。

永世7冠の羽生さんも
数年前の著書の中で
「勝負の決着だけならジャンケンで良い」と、
結果でなく、過程の大切さを述べられています。

このことは将棋に限ったことではなく、
他の分野にもいえることだと思います。

6月下旬の棋聖戦第2局に注目です。

紫陽花
紫陽花

■参考文献
『簡単に、単純に考える』 PHP研究所
リンク→PHP文庫

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here