<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

ページを作りました。
来院される皆様に関係する内容となりますのでご確認下さい
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こんな状況なので
日本中、いや世界中の医療機関で
コロナウイルス対策で手一杯。
医療崩壊に対する脅威も周囲のドクターから
日々、悲鳴のように上がって来ます。
毎日毎日コロナウイルスのニュースばかりで
もはや意図的に明るい話題を口にしようなんて
考えながら毎日を送る人も多いかと思います。
僕もそうです。
しかしながら、
そうは言ってられないので、
医療と病気の大事な話しを少しだけします。

あらゆる病気には急性病と慢性病の二つに大別されます。
急性病は今回のようにウイルスだったり、
外科処置であったり、
緊急を要するような損傷に対する医療。
慢性疾患は、
例えば、リウマチであったり
糖尿病であったり、潰瘍性大腸炎であったり
難聴であったり多くの持病などがこれに当てはまります。
その中で、
鍼灸は元々、慢性病に強い傾向があります。
慢性病と長い歴史の中でずっと寄り添って来ました。
(東洋医学の中では漢方薬(方剤)を中心に
急性病にも強い一面があるのですが、
西洋医学も独特のアプローチで
急性疾患にはやはり得意とするところが実際は大きいです。
東洋医学は慢性病には圧倒的に有利であると自負しています。)
今はとにかく生きるか死ぬかの問題で
ウイルスに対する対応、
急性病に対する処置で多くの医療機関が
言葉通りのフル稼動状態です。

僕が心配しているのは、
多くの持病を抱えた患者、慢性疾患の多くが
難民化している点です。
平常時は、多くの方がこの慢性疾患と向き合って
コントロールすることで豊かな生活を
勝ち得る訳ですが、
今は、ウイルスの問題がある為に、
そういった方々も大きな医療機関に行くことを警戒して、
受診出来なかったり、
受けるべき治療を先延ばしにしているのが現状で、
自粛という日々の中で
慢性疾患の方の健全性が
音を立てずに少しずつヒビが入っていくかのように
感じており、
僕らの仕事はそういう人達といつも共にあったので、
いてもたってもいられません。
だからといって世界中が生きるか死ぬかの問題に終始しておりますから、
当然ウイルスに打ち勝つ事が第一の課題となるのですが、
実際に世の中に多いのは圧倒的に慢性疾患の患者。
医療機関においては、
慢性期と急性期の患者が同じ医療機関の待ち合いを
経なければ両者とも診療を受けられないという問題もあるので、
いつまでもこのままではまずい。
どこかのタイミングで、
急性に患者と慢性の患者を切り離して、
慢性疾患の方のみを対応すると
そういった場所が絶対に必要になってくる。
でないと、今回のコロナウイルスが少し落ち着いた頃に、
そういった慢性疾患の方々が
悪化した状態より一気にコントロールを迫られて、
医療機関や医療人が今度は
置き去りにされていた慢性疾患の患者さんの対応で
パンクすることは目に見えています。
これが非常に悩ましい。
僕らに出来る事は、
今の状況では、
色んな事は同時に出来ないので、
そういった難民化した患者さんのケアに特化させてもらい、
急性期の患者、今で言うとコロナウイルスの患者は
保健所や専門の医療機関の力に頼り、
今はウイルスの脅威から完全に遮断した状態を
シェルターのように作り、
安全を担保しつつ、
予約や仕事量を制限・コントロールしながら、
徹底的に慢性病に対するケアに特化して今のうちから
させてもらう事だと認識しています。
色々と頭をひねりながら
すういった慢性病にどういった形で寄り添えるかと言うことを
考えて事にあたろうと思います。

これまでの
戦争の時代でもウイルスの時代でもそうでした。
そういった切った張ったの時代では、
ワクチンや外科手術など、
派手な治療やスピード感が最も重視されるため、
医療人の注意や医療人側の憧れなども
そこに向きやすく、
慢性病に寄り添う、
僕らの世界で言うところの
病気になる前に手を打って、そうならないようにする事が
最も尊い医者であるという哲学(未病治と言います)が
少し蔑ろにされる時代が来やすいので、
そうならないことを祈ると同時に
裏方でそういった人達に寄り添い、
そうならないように少しでも未病治の理念のもと、
実行し続けていこうと思っています。
そういう慢性病に向き合う人達の努力も
きちんと報われる未来が来ることを。

はやし

(おまけ)
学校もなく人混みも無理なので

うちのお山で土作業。

 

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