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「大國主神、亦名大物主神、亦號國作大己貴命、
亦曰葦原醜男、亦曰八千戈神、亦曰大國玉神、亦曰顯國玉神。
其子凡有一百八十一神。夫大己貴命與少彥名命、戮力一心、經營天下。
復、爲顯見蒼生及畜産、則定其療病之方。
又、爲攘鳥獸昆蟲之災異、則定其禁厭之法。」
『国史大系.第1巻 日本書紀』(国立国会図書館デジタルコレクション)より抜粋

下野です。
東洋医学の記事を書くと、
古代から日本は”東洋医学”というものが
行われてきたのだなと思われる方も多いと思いますが、
これは間違いであり、
今で言う東洋医学は
”遣隋使””遣唐使”によって中国より渡来したとされています。
ではそれまでの時代はどうだったのか?
それを紐解く一ヒントが国史の『日本書紀』に記されています。
それが冒頭の文章です。

簡単に言いますと、
国造りの神とされる大国主命と
医療の神として大阪の「少彦名神社」で有名な少彦名命が
協力して国を造り、その際に病治しと災を除く方法を定めると
いった内容であります。
そして中にはこれが医療の始まりだと聞いたこともあるのが
大国主の有名な神話『因幡の白兎』。
この神話を本当に信じてんのか?とツッコまれそうですが、
神話なのでフィクションでしょうし、
もしかしたら事実かもしれないという中二病のような
夢ももっています(笑)

で、実はこれは何を示しているのかと言うと、
原始に共同体というコミュニティが形成されると、
勿論 首長という者が存在します。
卑弥呼が有名ですが、
首長には政治能力だけでなく、
病が起きた時の能力も必要となり、
そこで”鬼道”という呪医が求められるようになったようです。
つまり首長に期待するものの一つに
病治しがあったことから、
それを神話として作り、
当時の人間の首長像というものを示したものが
『因幡の白兎』の神話からも読み取れるとされています。

ただ、病治しに失敗すると、
支持が得られなくなり共同体を維持出来なくなってしまうので、
この後に専門集団(巫等)が出来たと考えられています。

続く


<参考文献>
『日本医療史』 吉川弘文館
『国史大系.第1巻 日本書紀』 国立国会図書館デジタルコレクション
『日本書紀<一>』 岩波書店
『図説 日本史通覧』 帝国書院
『詳説日本史 改訂版』 山川出版社

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