<近日開催予定のイベント情報>
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こんにちは、為沢です。

では、『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:慈幼論 其之四

予之次女,形瘦性急,體本有熱,
懷孕三月,適當夏暑口渴思水,時發小熱,遂教以四物湯加黃芩,
陳皮,生甘草,木通,因懶於煎煮。數帖而止。
其後,此子二歲,瘡痍遍身,忽一日其瘡頓愈,數日遂成痎瘧。
予曰:此胎毒也。瘡若再作,病必自安。已而果然。
若於孕時確守前方,何病之有?
又陳氏女八歲時得癇病,遇陰雨則作,
遇驚亦作,口出涎沫,聲如羊鳴。
予視之曰:如胎受驚也。其病深痼,調治半年,病亦可安。
仍須淡味以佐藥功。與燒丹元,繼以四物湯入黃連,
隨時令加減,半年而安。

『格致餘論注釈』訳を使用:
わたしの次女はやせ形で気性がせわしく、
身体にもともと熱を帯びていた。
妊娠三ヶ月のときに、夏の暑さにであい、口が乾いて水を飲みたいと欲し、
折しも小熱を発したので、四物湯に黃芩、陳皮、生甘草、木通を
加える処方を教えたのだが、煎じるのを煩わしいと思ったため、
数服服用しただけでやめてしまった。
その後その子が2歳の時に、瘡が全身にあらわれたが、
突然ある日その瘡が消え、何日かして痎瘧になった。
わたしは言った。「これは胎毒だ。瘡がもう一度出たら病気はよくなる。」と。
しばらくするとはたしてその通りとなった。
もし妊娠中に前の処方を遵守していれば、どうしてこんな病気にかかるであろうか。
また、陳氏の娘が8歳の時、ときどき癇の病になり、
じめじめした雨の降るときに発病し、驚いても発病し、
口からよだれを出し、羊の鳴くような声をあげた。
わたしは診察して言った、
「これは母胎で驚を受けたのだ。この病気は根が深い持病であるが、
半年間治療すれば、病もよくなるだろう。」と。
時節にしたがって加減させると、半年で治癒した。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

夏の終わり
夏の終わり

ある日の夕刻。夏の終わりを感じる空でした。

為沢

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