こんにちは、下野です。

The Stone Roses再結成 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111019-00000007-lisn-musiより
The Stone Roses再結成 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111019-00000007-lisn-musiより

yahooに「ストーン・ローゼズ再結成」の記事が
出ておりました。
後にイギリスを代表するバンドとなる
オアシス(現在解散)のギャラガー兄弟に影響を与えた
ロックバンで、15年振りに再結成となりました。
最近、ストーン・ローゼズを聴いてなかったので、
久々に聴こうと思います。
(お気に入りは「Made Of Stone」です。)

では今回から『難経』の十五難ですが、
内容が少し長いので2回に分けていきます。


<原文>
十五難曰、経言、春脈弦、夏脈鈎、秋脈毛、冬脈石、
是王脈耶、将病脈也。

然。
弦鈎毛石者、四時之脈也。
春脈弦者、肝東方木也、万物始生、未有枝葉、故其脈之来、濡弱而長、故曰弦。
夏脈鈎者、心南方火也、万物之所茂、垂枝布葉、皆下曲如鈎、故其脈之来疾去遅、故曰鈎。
秋脈毛者、肺西方金也、万物之所終、草木華葉、皆秋而落。其枝独在、若毫毛也。
故其脈之来、軽虚以浮、故曰毛。
冬脈石者、腎北方水也、万物之所蔵也、盛冬之時、水凝如石、故其脈之来、沈濡而滑、故曰石。
此四時之脈也。


<現代語訳>
医学経典では、春は弦脈、夏は鈎脈、秋は毛脈、冬は石脈となっているが、
これはその季節の脈なのか、それとも病脈なのか。

答え。
弦・鈎・毛・石とは、四季の脈象である。
春の脈は弦となる。肝は東方の木に属し、万物が生長し始めたところで枝葉はない。
したがって脈気が来る時は濡・弱で長い。これを弦と呼ぶのである。
夏の脈は鉤(かぎ)のように曲がった鈎となる。心は南方の火に属し、万物が茂り盛えり時なので、
樹の垂れた枝には葉が茂り、すべて鉤のように垂れ下がっている。
したがって脈はすばやく来てゆっくりと去り、これを鉤脈という。
秋は毛脈である。肺は西方の金に属し万物の終わるところ。
草木の花や葉は、秋になると落ち枝だけが毫毛のように残る。
脈気が来るときは軽・虚で浮であり、これを毛脈と呼ぶ。
冬は石脈であり、腎は北方の水に属し、万物は収め集められ
冬の盛りには水が石の様に凝結する。
したがって脈気は沈・濡で滑となり、これを石と呼ぶ。

弦・鉤・毛・石は四季にあった脈象である。


<解説>
古人は「天人相応」の全体観念をもち、
人体の機能と四季の気候変化と適応するもとの考えていた。
脈象においては「平脈」と表現され、
季節毎の正常な脈象としている。

春:五臓の肝であり、陰中の陽である。
自然界においては春で陽気の始め、生育の時期であり、
陽が生じ始めた時で、まだ陽が微弱である。
脈では濡・弱の陰と長の陽、陰中に陽がある脈となる。

夏:五臓の心であり、陽中の陽である。
自然界では陽気が極まる時期で、万物が繁茂し、
陽が昇るので上部が大きく、枝葉が垂れて覆いかぶさる状態になる。
脈はすばやく来るが、陽が極まり陰を表すようになる為
去る時は遅くなる

秋:五臓の肺であり、陽中の陰である。
自然界では涼気で陽が還ろうとし、
万物では花や枝が枯れ落ちる時期になる。
脈では陽を表す浮と、陰を表す軽・虚の陽中の陰の脈となる。

冬:五臓の腎であり、陰中の陰である。
自然界では極寒の時期になり、水が凍り石の様に硬くなる。
脈は水の性質が沈下して柔軟なことから沈・濡、
水が玉石のように凍ることから滑を表す


<参考文献>
『難経解説』 東洋学術出版社
『難経鉄鑑』 たにぐち書店

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