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どうも、新川です。

前回は正経の一番最初に出てくる中府でしたので、
その次の経穴をどうしようかと考えたところ・・
今度は最後に出てくる経穴・期門の漢字を解説致します。

※経穴の効能に関しては、あえて言及せず、
ここではなぜそのツボがその名称になったのかなどをお伝えしたいと思います。

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【期門(肝経)】

最大派閥!?

期門のように、
「○門」という名称のツボが多く存在します。

雲門、梁門、関門、滑肉門、箕門、衝門、神門、風門、殷門、魂門、
肓門、金門、幽門、郄門、液門、耳門、京門、章門、期門・・(汗)

実に正経だけでも19穴(!)ございます。
それでは、早速「門」の意味からみていきましょう。

門の漢字の意味

門の意味を学ぶ時に
この漢字が「象形文字」であることを知っているとイメージしやすいかと思います。
「象形文字」とは、「木」や「人」など形をそのまま漢字にしたものです。
紀元前1300年頃~紀元前1000年頃に使用された
漢字の祖先といわれている「甲骨文字」では「門」は下のように表されております。

門 甲骨文字 模写
門 甲骨文字 模写

はい、そのままです笑
上のイメージだけあれば解説不要ですが、
念の為、記しておきます。

会意:回転して開閉する二つのとびら(戸)が向かい合って立っているさまにより、
門、入り口などの意を表す。(角川新字源より)

①かど。もん。家の外囲いに設けた出入り口。
②物事の入り口。通らなければならない大事なところ
③いえ、いえがら。
④みうち。
⑤宗派
⑥物事の分類状の大別
⑦城門を守る
⑧城門を攻める
⑨もん。大砲を数える助数詞 ・・・(角川新字源より)

キーワードしては、
出入り口
通らなければならない大事なところ
に注目したいところです。

期の漢字の意味
さて、次は「期」をみていきましょう。

辞書を引くと成り立ちとして、
「形成。月と音符其(めぐる意→規)とから成り、
月がひとめぐりする、一ヶ月、
ひいて、一定の時間、時を示し合う、「ちぎる」意を表す。」(角川新字源より)
時間」「時を示す」というのが大事ですね。

それとともに
説文解字関連の解説です。

「會也。从月其聲。
▢1古文期从日丌。渠之切 文八 重二」(説文解字より)

▢1:(上から「一」「八」「口」)

「會也。會者、合也。期者、要約之意。所以爲會合也。
叚借爲期年、期月字。其本字作稘。期行而稘廢矣。
周禮質人、士虞禮古文期年字作基。从月。月猶時也。要約必言其時。其聲。渠之切。」(説文解字注より)

こちらでは、
「期」=「會」
と、説明されております。

「會」の意味として、
「ふたのある鍋の中で、いろいろなものを煮炊きする」意味から、
多くの人が寄り集まることを意味するようになります。

こちらは、期門が肝の募穴であるところにつながる情報ですね。

冒頭にも記したように、
期門は正経の中で一番最後に出てくる経穴ですが、
経絡の流れがここで終わるわけではなく、
一つの区切りとなっているだけであって、
その流れはまた中府から始まっていきます。

一見、出口のように見えるが、
通過したその時点で次の流れへの入口となっている」と考えると、
「門」の字が入っていることの意味が際立ってまいります。

期門 位置
期門 位置

※今回の期門穴の表記に関しては、「新版 経絡経穴概論」に準じた


参考文献:
『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』
『黄帝内経素問 中巻—現代語訳』
『黄帝内経素問 下巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『鍼灸医学事典』 医道の日本社
『新字源』 角川書店
『図説 漢字の成り立ち事典』 教育出版
※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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