こんにちは盧です。
もう年末ですね。
年々月日が経つのが早くなると先輩に
話していたら、
これからもっと早くなるよと言われました。
おそろしやおそろしや

来年はどんな一年になるのでしょうか?

それでは前回の続きで霊枢を読んで見ましょう。


気満胸中喘息、取足太陰、大指之端、去爪甲如、
寒則留之、熱則疾之、気下乃止、
心疝暴痛、取足太陰厥陰、尽刺去其血絡、
喉痺、舌巻、口中乾、煩心心痛、臂内廉痛、不可及頭、
取手小指次指爪甲下去端如韭葉、

気胸中に満ちて喘息するは、
足太陰の大指の端、爪甲を去ること薤葉の如きに取る。
寒なれば則ちこれを留め、
熱なれば則ちこれを疾(はや)くし、
気下れば則ちこれを止む。
心疝にわかに痛むは、足太陰厥陰に取り、
ことごとく刺してその血絡を去る。
喉痺、舌巻き、口中乾、煩心して心痛し、臂の内廉痛み、
頭に及ぶべからざるは
手次指の爪甲の下端を去ること薤葉の如きに取る。


薤葉とはニンニクの葉のこと。
「足太陰の大指の端」とは
『類経』に「足大指之端隠白穴」とあり、
上に病(喘息)があるときに下方の穴に取る。

「気下れば則ちこれを止む」
とは気が降ることで喘息が止まることを言う。
寒熱の別がある。

心疝とは
『素問・脈要精微論』に
診得心脈而急・・・病名心疝、少腹当有形也。
との記載があり、少腹に反応が出るとしている。
また足之厥陰経と足之太陰経は共に少腹を通り、
絡の血を去ることができる。

喉痺
『素問・陰陽別論』に
一陰一陽結謂之喉痺。」との記載がある。
『黄帝内経・太素』は
一陰とは「厥陰」のことであり、
一陽とは「少陽」のことであるとする。
また
『黄帝内経霊枢注証発微』には
喉痺明係手厥陰心包絡、手少陽三焦経也
とあり、特に手の厥陰経と少陽経と
関わりが深いと考えられる。

ちなみに
「喉痺・・・不可及頭」に関しては
『霊枢・経脈篇』の
手之厥陰、手之少陽の経絡病症と
類似するところが大いにあると考えられる。


参考文献
『黄帝内経霊枢 上』東洋学術出版
『霊枢講義』学苑出版
『素問攷注』日本内経医学会・北里研究所東洋医学総合研究所医史学研究部 共編

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