申脈
臨床上、
申脈をみていると
ほぼ右に出る事が多く
不思議に思う。
よく実が深くなり
沈み それが形を成し くぼんでくる。
これは一見切経上 虚に思うが
実 主に気滞が沈んだものなのが絡んでくるので見間違ってはならない。
肝火きつく肝血を傷り
中風をなすものにも反応が強い。
右に出る事より陰血が弱る中に
正気の弱りに響き 陰陽共に損傷し
陽気にも影響を及ぼすものではないか。
また、
よくこいつが弱ると栄衛不和を起こし
脈は緩を帯びてくる。
中焦も重心を失い 求心力も弱る。
桂枝湯証にも出るものであり、
太陽は表の寒水を温めねばならないので
こいつで右側に反応が出る事は
なるほど全てが符合するので納得がいく。
体は我々を試し
またよく導いてくれる。
  林玄一

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