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こんにちは、為沢です。
張仲景の古医書『傷寒論しょうかんろん』の解説です。

今回の傷寒論は弁厥陰病脈証并治 三百四十三章。
臓厥に灸を用いてもよくならない危候について
詳しく述べております。



傷寒六七日、脉微、手足厥冷、煩燥、灸厥陰、厥不還者、死
病が厥陰に至り、6〜7日経過した頃は、
陰より陽に転換する時期である。
この時期に陽の助けがなければ、
脈微、四肢厥冷、煩燥が出現する。
これは少陰真臓の陽が虚した悪候である。
しかしまだ皮膚(表面)が冷えず、
気分がイライラすることもなければ、
しばらくは安定する事象なので、治療する手立てはある。

臓厥は湯薬でじっくり治療することはできず、
灸法しか手段がない。
灸を行った後、四肢厥冷が回復しなければ、
陽気の回復は為されておらず、
陰陽は離絶したままなので、病は不治である。

提要:
臓厥に灸を用いてもよくならない危候について。

『現代語訳 宋本傷寒論』訳を使用:
傷寒の病に罹って六七日の頃、脈が微で、
手足が厥冷し、煩燥して不穏の状態ならば、
厥陰経の穴位に灸をするとよいが、
灸しても厥冷が改善しない場合は死亡する。


参考文献:
『現代語訳 宋本傷寒論』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』
『中医基本用語辞典』   東洋学術出版社

『傷寒論演習』
『傷寒論鍼灸配穴選注』 緑書房

『増補 傷寒論真髄』  績文堂

『中医臨床家のための中薬学』
『中医臨床家のための方剤学』 医歯薬出版株式会社

生薬イメージ画像:為沢 画

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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