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「小児をそだつるは、
三分の飢と寒とを存すべしと
古人いへり。
いふ意は小児はすこしうやし、
少ひやすべしとなり。
小児にかぎらず、
大人も亦かくの如くすべし。
小児に味よき食にあかしめ、
きぬ多くきせてあたため過すは
大にわざはひとなる。
俗人と婦人は理にくらくして
子を養ふ道をしらず、
只あくまでうまき物をくはせ、
きぬあつくきせて、
あたため過すゆゑ、
必病多く或いは命短し。」

貝原 益軒『養生訓』より

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下野です。
以前に
『【養生訓】元気な子供を育てる為には。』
という記事を書きましたが、
今回の内容は
その前段階に書いてあったものになります。

「過保護」と表現しましたが、
内容としては
「昔の人たちは小児を育てるのに、
食べさせすぎたり、
暖かい格好をさせすぎるのは良くない。
必ず病になりますよ。
と言っている。」
といったものになり、
言い過ぎかもしれませんが、
「子供の病は
親がつくることもあり得る。」
という事を古人は言いたかった
のだろうと推測できます。

ただ僕自身、
この文章で大切だなと思ったものが
「小児にかぎらず、
大人も亦かくの如くすべし。」
であり、
子供だけじゃなく、
結局は大人も同じように
過ごすのだぞ。
欲のまま生きるな、
自分を甘やかすなよ
と戒めの文章になっているのでは
と感じました。

『子は親の鏡』と言いますので、
良い見本にならないといけませんね。


<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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