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「中夏の書、
『居家必用』『居家必備』『齊民要術』
『農政全書』『月令広義』等に
料理の法を多くのせたり。
其のする所日本の料理に大にかはり、
皆肥濃膏腴、油膩の具、甘美の饍なり。
其食味甚おもし。
中土の人は腸胃厚く、稟賦つよき故に、
かかる重味を食しても滞塞せず。
今世長崎に来る中夏人も亦如此と云。
日本の人は壮盛にても、
かやうの饍食をくらはば飽満し、
滞塞して病おこるべし。
日本の人の饍食は、
淡くして軽きをよしとする。
肥濃甘美の味を多く用ひず。
庖人の術も味軽きをよしとし良工とす。
是からやまと風気の大に異なる處なり。
然れば補薬を小服にし、
甘草を減じ、棗を少用ゆる事むべなり。」

貝原 益軒『養生訓』より

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下野です。
今回は養生訓の記事になります。

この文章は、
当時の中国人と日本人の食事内容、
方剤(漢方薬)に含まれる生薬の配合量が
なぜ異なるかを説明したものになります。

日本人は中国人に比べ
腸胃(消化器系)が弱く、
例え健康人であっても
中国人の様な食事をしてしまうと
気の滞りを起こし病になってしまう。
だから日本の食事はアッサリしているし、
漢方も同じ方剤名であっても、
中国の医書と日本の医書で
生薬量が異なるのは
当たり前ですよ。
気候風土によって変わるのですよ
と書いています。

食事に関しては、
食の西洋化に伴い、
大腸がんや心臓病等のリスクが
増えたと現代でも言われております。
たとえ文明が進歩しようとも
当時も今も、
ヒトの体はその土地に根ざしたまま、
大きく変わらないのだと
再度認識させられますね。


<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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