こんにちは、北野です。
先日結婚式用のウェルカムボードを
地元の後輩の木彫師に依頼し
製作してもらいました。

彼は中学卒業と同時に
弟子入りし、8年間修行した後
独立しました。
今では一人の親方として頑張っています。
色々話をしたので今日は木彫師について
少し書いていきたいと思います。

御存知の方はいらっしゃるかも
知れませんが木彫師とはどんな
仕事なのかを簡単に紹介します。

元々、木彫師というのは工務店(大工さん)が
やっていた仕事みたいで、
それが江戸時代に建築物にデザインを
加え華やかにしたりすることが
発展していき、木彫を専門とする
木彫師が生まれたそうです。

仏像などを彫刻する彫刻師とは
また少し違うみたいで、
そちらの彫刻師は江戸時代よりも
もっと古くからあるそうです。

主な木彫師の仕事としては、
建築物の彫刻になるそうで、
神社などの彫刻も請け負うみたいです。

ただ、僕の住んでる泉州地域では
だんじりが盛んに行われていて、
彫師というとだんじり製作に携わる人の
ことを彫師と呼んでいます。
彼もだんじりを愛す彫師の1人で、
仕事内容もだんじり製作に携わっています。
本人はだんじり以外の木彫製作も
いずれはやっていきたいと言っていました。

では具体的にだんじりでは
どういった物を彫刻するのかというと、
日本に伝わる神話や
村で語り継がれている伝説、
また戦国絵巻に描かれている
合戦の模様などが多く
それを自分なりに表現し彫っていきます。

同じ人物や歴史の場面を彫っても彫師によって
顔の表情や手足の角度や太さが違い、
雰囲気もガラッと変わります。

工程を簡単に説明すると

①構想
②下絵
③下書き
④荒彫り
⑤細かいところを彫る
⑥仕上げ
⑦塗装
という順序で製作されるそうです。


工程だけでもたくさんわかれており
大きな彫り物だと仕上げるのに
数ヶ月かかる事もあるみたいです。

現在でも明治時代に作られた
歴史的にも価値のあるだんじりが
村の宝として大切に保管されている地区もあり、
祭になると町中を駆け巡り
それを観る為にたくさんのギャラリーが
集まります。

彼にも是非歴史に残るような作品を
作っていってほしいです。

北野

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