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続・食における陰陽

がんばれ東北! みんな一つだ。 日本全国みんなの力で立ち上がろう! 今日も一日、鍼灸師としての誇りの為に、病治しの為に、 そして心の半分は東北を想ってがんばります!! 一鍼堂一同 前回、 「遠く離れた海外から輸入した食べ物ではなく、 今住んでいる場所で穫れる旬の野菜を丸ごと食べなさい。 そうすることが人間にとって最も理にかなった在り方なのだから。」 ということを記した。 今回は、この文章の表す意味を、 できるだけ分かりやすく説明したいと思う。 ところで、皆さんがいま住んでいるところでは、 どういった食べ物が有名ですか? その土地によって、 暑かったり、寒かったり、 乾燥していたり、湿っていたりというのは様々で、 それによって育つ作物も異なってきます。 日本の場合は四季があるから、 時期によって育つものが異なります。 現代では、日本のどこにいても、 一年中トマトやキュウリが買えますが、 冬に食べるより、夏の方が断然美味しい。 やはり、「旬」というものがあるのです。 熱帯には、熱帯に適した、身体を冷やす食べ物が穫れ、 寒帯には、寒帯に適した、身体を温める食べ物が穫れます。 それと同様、 乾燥地帯では、身体を潤す食べ物が穫れ、 湿潤地帯には、身体を乾かす食べ物が育ちます。 これらは、 人間が食を通じて経験的に蓄えた先人の知恵です。 その中でも、 特に日本の食文化に大きな影響を与えた人物がいる。 「食養」という言葉の生みの親である、石塚左玄氏である。 天皇家の食事は、 石塚氏の理論に基づいていると言われている。 石塚氏の大きな功績は、 温める性質を持った(陽)元素の代表、 冷やす性質を持った(陰)元素の代表が、 それぞれ、 ナトリウムとカリウムであるという発見をしたことである。 つまり、 身体を温めるものには、ナトリウムが多く含まれていて、 身体を冷やすものには、カリウムが多く含まれているというのだ。 以上の事実から、寒い地域に住む人は、 塩気が多い食事となるのは自然なことだといえます。 北の住人は、南の住人に比べ、 昔から高血圧の割合が 高いと言う事実もあります。 今、減塩が叫ばれていますが、時と場所と場合によります。 「もし北に住む人がナトリウムを減らせば、  高血圧は減るでしょう。  しかし、他の病態が増えるでしょう。」 という研究者もいます。 カリウムと聞いてイメージしやすいのは、バナナでしょうか。 屋久島などでは夏にバナナが育つのは珍しいことではありませんが、 北海道でバナナができたらビックリしますよね。 つまり、私達は、 わざわざサプリメントなどで栄養分を補わなくとも、 その土地に、その時期にとれるものを、 丸のまま食べることで、 深く考えなくとも、必要な栄養分を摂取する事ができ、 なおかつ、最もバランスの取れた状態を維持することが出来るのです。

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