下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


雀

小堀です。
邪気蔵腑病形篇の続きになります。

黄帝曰、邪之中人藏奈何。
岐伯曰、愁憂恐懼則傷心。
形寒寒飮則傷肺、以其両寒相感、中外皆傷、故気逆而上行。
有所墮墜、悪血留内、若有所大怒、気上而不下、積于脇下、則傷肝。
有所撃仆、若酔入房、汗出当風、則傷脾。
有所用力挙重、若入房過度、汗出浴水、則傷腎。
黄帝曰、五藏之中風奈何。
岐伯曰、陰陽倶感、邪乃得往。
黄帝曰、善哉。

≪提要≫
憂いたり、おどおどした精神的要素は心を害う。
寒邪をうけ、冷たい飲食物をとると、
内(皮毛)と外(肺)が傷れ、気逆して咳の症状となる。
打撲などして瘀血が留まったり、激怒して肝気が上逆し、
胸脇の下に鬱積すると肝を傷る。
撃たれて傷をうけたり、酔って房事に及んで
汗をかいて風にあたると脾を傷る。
重いものを持ち上げたり、房事過度になったり
汗をかいたあとに水を浴びると腎を傷る。

また、蔵気が内で害われているところに外邪を受け、
内と外から害われる時に初めて風邪は侵入する。

★愁は秋と心にわけられる。
秋とは、収穫した稲を取り込み日光(火)で
乾かす様子であり、稲をぐっと束ねてしまいこんだり
乾かして収縮させる意味がある。
故に愁は心が小さく縮む「心細い」気持ちの事である。

黄帝問於岐伯曰、首面与身形也、属骨連筋、同血合於気耳。
天寒則裂地凌冰、其卒寒、或手足懈惰、然而其面不衣、何也。
岐伯答曰、十二経脉、三百六十五絡、其血気皆上于面而走空竅。
其精陽気、上走於目而為睛。其別気走於耳而為聴。
其宗気上出於鼻而為臭。其濁気出於胃、走唇舌而為味。
其気之津液皆上燻于面、而皮又厚、其肉堅。
故天熱甚寒、不能勝之也。

≪提要≫
各種の気が化した津液は、上行して顔面に走り
七竅に流れ、精陽の気は目に注いで
物を見ることができ、その別れた気は
耳に走って聴覚を主り、宗気は鼻に注いで嗅覚を主り、
穀気は胃から上って味覚を主る。
その気が化した津液は顔面に燻蒸するため
顔の皮膚は厚く、筋肉は堅くなり
天候が寒くとも適応できる。

黄帝曰、邪之中人、其病形何如。
岐伯曰、虚邪之中身也、灑淅動形。
正邪之中人也微、先見于色、不知于身、
若有若無、若亡若存、有形無形、莫知其情。
黄帝曰、善哉。

☆素問八正神明論篇
虚邪とは、四時(四季)
八節(夏至・冬至・春分・秋分・立春・立夏・立秋・立冬)に
反する邪風のこと。

正邪とは四季の正常な風のことで、
人が労働の結果疲れて汗が出て
腠理が開いたときなど、人の虚に乗じて
人体に侵入し疾病を引き起こす。

≪提要≫
季節に反した虚邪は病人は悪寒戦慄するが
正邪はその病状を掴むことはとても難しい。


参考文献:
『現代語訳黄帝内経霊枢』東洋学術出版社
『現代語訳黄帝内経素問』東洋学術出版社
『鍼灸医学体系⑭』雄渾社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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