下積み修行中の小堀のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


午後
午後

小堀です。
今日は崩漏について学んでいきます。

崩漏とは、不正性器出血に相当するもので、
少量で出血が続くものを「漏下」
大量に出血するものを「崩中」といい
どちらも相互に転化する。

「中医婦人科」によると、
治療として3段階にわけられるとある。

①塞流
大量に出血するものは脱症になる恐れがあるため、
緊急措置として出血をとめる。

②澄源
崩漏の勢いが衰えれば、病根を取り除く。

③復旧
健脾して、出血により消耗された気血を補う。

瘀血であれば、瘀邪があればむやみに補っても無意味で、
根源となる瘀血を除去すれば出血は停止する。

①陰虚血熱証
陰虚体質・多産・房室不節・久病などで腎陰を
損傷し、陽が亢進して血が暴走し流れ出すもの。
色は深紅・粘調。舌質紅・苔黄・脈細数など
陰虚の症候がみられる。

★治法:養陰清熱・涼血固経

②腎陽虚証
陽虚体質・腎気不足・腎陽が虚し衝任の気固摂が
失調しておこるもの。
経色・質ともに薄く・舌質淡く胖・脈が沈弱。
肥満傾向・畏寒・四肢の冷え・小便清長など。

★治法:温補腎陽・補気止血

③脾気虚証
脾気が虚して固摂機能の低下でおこるもの。
下腹部の下墜感など気虚下陥の症状がみられる。
経色淡・質は薄く血塊はみられない。
疲労感・顔色白く浮腫み、四肢の冷え・
食欲不振・舌質淡・苔薄白・脈細弱など。

★治法:補脾益気・止血

④血瘀証
瘀血が滞れば新しい血液が経に帰れず崩漏となる。
出血に血塊があるか、下腹部の疼痛・圧痛があり
排出すると軽減するか、出血が持続し他の弁証治療で
効果が得られなければ血瘀とみる。

★治法:活血化瘀・益気


参考文献:
『中医婦人科』東洋学術出版社
『中医弁証』東洋学術出版社
『中医診断と治療』燎原書店
『中医婦人科学講義』坂田豊子
『病気がみえる⑨』メディックメディア

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

小堀

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