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一鍼堂一同


今回は、金匱真言論篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。

【金匱真言論篇 第四】

本篇では、四時・陰陽・五行を中心に
東洋医学を語る上で基礎的でありながら、
非常に重要な概念が綴られている。

「~陰陽表裏、内外、雌雄相輪応也。故以応天之陰陽也」
→陰陽における表裏、内外、雌雄の相互関係であり、
また宇宙間の万物の陰陽変化と等しいものです。

具体的には、
「陰中有陰、陽中有陽。平旦至日中、天之陽、陽中之陽也。~」
→陰中に陰あり、陽中に陽あり。
朝の6時~12時までは陽中の陽である。

以下に、時間と陰陽の関係をまとめます。
6時~12時:陽中の陽
12時~18時:陽中の陰
18時~24時:陰中の陰
0時~6時:陰中の陽

ちなみに、明治以前は時刻を十二支で表しておりました。
は夜の0時、は昼の12時などですが、
今でもお昼の事を「正午」といいますし、
方位でいえば午は南を指します。


「夫言人之陰陽、則外為陽、内為陰。
言人身之蔵府中陰陽、則蔵者為陰、府者為陽」

→軀体を陰陽に分ければ、
背は陽であり、腹は陰。
蔵府を陰陽に分ければ、
五臓(肝、心、脾、肺、腎)は陰に属し、
六府(胆、胃、大腸、小腸、三焦、膀胱)は陽に属す。


黄帝「五蔵と四時の相応には、各おの同気相い求める影響関係があるのか」
岐伯「有、東方青色、入通於肝、開竅於目、蔵精於肝、其病発驚駭。
其味酸、其類草木、其畜鶏、其穀麦。其応四時、上為歳星。是以春気在頭也。
其音角、其数八、是以知病之在筋也。其臭臊」

→関係がある。たとえば東方の青色の気は、人身の肝と相い応じ、
肝は竅を両目に開き、その精華は肝に内蔵され、その発する病には驚駭が多い。
五味の中では酸味にあたり、植物の中では草木にあたり、
五畜の中では鶏にあたり、五穀の中では麦にあたり、
四時の中では、上方で歳星となる。五音の中では角音にあたり、
五行の生成数では八にあたり、五気の中では臊にあたる。

驚駭:恐れて不安な様子。肝病は多く驚駭する。
歳星:木星を指す。
酸味:例として、梅干し、酢、すだち、柚子、かぼす、レモン、みかん
オレンジ、りんご、さくらんぼ等が挙げられる。

※岐伯の回答は、肝、心、脾、肺、腎の説明をしておりますが、
長文になるため肝のみ説明させて頂きました。

新川


参考文献:『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版

『鍼灸治療 内経気象学入門—現代に甦る黄帝内経による気象医学』 緑書房

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