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そして心の半分は東北を想ってがんばります!!

一鍼堂一同


柴胡加芒硝湯の證

柴胡加芒硝湯
柴胡加芒硝湯
図の如く胸脇苦満して、二大竹を立てるが如く、
之れを按じて堅きものあり。是れ硬塊なり。
故に芒硝を加う。
芒硝は堅き毒を治するものなり。然るに、
世の腹診に暗きもの、是れをもって小建中湯の證、
或は芍薬の拘攣とす。大いに誤りなり。
小建湯の腹證は、拘攣急迫して、
数縄を張りたがるが如し。其の説、下に詳らかなり。
此の證、芒硝の酸味を嫌いて薬を服しかぬるものあり。
故に、欺くの如き者に至っては、大率、
本方に鶴家の鶴丸を兼用すること、毎夜 、
一戔にして功あり。考うべし。
案ずるに、傷寒論中、大小・柴胡、其の他去加の方、
凡そ七方あり。柴胡加竜骨牡蠣湯は別に説ありて、
ここに説かず。その外、ここに図せざる、三柴胡も同じく、
皆、胸脇苦満を以って主とす。故にこれを略す。
乃ち、渇して嘔せざるものは、柴胡去半夏括蔞湯。
又、上衝して少しく拘攣あるものは、柴胡桂枝湯。
又、渇して嘔せず、痞硬なく腹中動ある者は、
柴胡桂枝乾姜湯の證なり。余、諸州を経歴し、
衆病人を療するに、十に六、七人までは、柴胡の證多し。
医者、よく腹證を熟知せば、これを用いて攻あることを知るべし。

画像:
『腹証奇覧 正編2巻』
京都大学貴重資料デジタルアーカイブより
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00004913

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