第3回電王戦第1局 56手目 コンピュータ側「習甦」の好手「4二飛車」の局面を再現
第3回電王戦第1局 56手目 コンピュータ側「習甦」の好手「4二飛車」の局面を再現

修行生の大原です。
私の趣味の、将棋の話です。

将棋界では、3月から4月にかけて
「電王戦」という棋戦が行われています。
(電王戦公式ホームページ http://ex.nicovideo.jp/denou/ )

この「電王戦」は今年で3回目で、
プロ棋士と将棋ソフトが
5番勝負で対局を行うというものです。
コンピュータの性能が発達している昨今、
勝敗の行方だけでなく、
将棋ソフトの指し回しや
プロ棋士の作戦に注目が集まっています。

10年前までは
「将棋で、コンピュータは人間に勝てない」
ということが通説でしたが、
昨年の電王戦では、プロ棋士側がコンピュータに
1勝3敗1引き分けという結果で終わり、
コンピュータの性能の向上が目立つものとなりました。

今年の「第3回 電王戦」は、
「棋士がコンピュータ相手に何勝できるか」
とった論調で各メディアにて紹介されており、
棋士側の対策がより注目されています。
3戦が終わった段階では、棋士側の1勝2敗と、
棋士がやや苦戦を強いられているようです。

将棋ソフトの指し手の決定アルゴリズムは、
指し手の全てを点数化し、
その中で最も高い点数のものを
次の一手として選択すると言われています。

その点数の出し方がソフトの種類によって異なっており、
各駒のあらゆる配置を点数化するなど、
「流れを読む」という人間の読みと、
全く異なるコンピュータ独自の
「読み」によって一手一手の選択が行われます。
すなわち、コンピュータのハードとソフトの性能が
上がれば上がるほど、その点数の計算が
速く行われるということです。

その点数は、これまで棋士が作り上げてきた
膨大な戦型がもととなってデータ化されたものです。

今後、将棋ソフトがますます強くなって、
それまで人間が指した全ての手を
点数化できるようになった時、
その将棋ソフトは
コンピュータの中では最強と言えるでしょう。

その最強のソフトに対して勝つ人がいた場合、
それまでコンピュータに蓄積された
全ての人の「読み」に対して
勝ったということになると思います。

将棋ソフトを相手に、単なる勝敗だけではなく、
コンピュータとの付き合い方が
今後問われてくるのではないでしょうか。

大原

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