下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


 

江戸川乱歩全集
江戸川乱歩全集

こんにちは、冠木です。
最近、ふと昔読んでいた人の本が読みたくなり本屋さんへ。
ありました、「江戸川乱歩全集」が…(^^♪
昔から推理小説などが好きですが
今思えば、この本達がきっかけだったのかな、と。
当時は、ハラハラしながら読んでいました。(笑)


黄芩

黄芩
黄芩

青い花を咲かせるシソ科の多年草。
草木染の染料としても知られている。

[性味] 苦・寒
[帰経] 肺・大腸・小腸・脾・胆


[効能と応用]
①清熱燥湿
●湿温・暑温初期の湿熱鬱阻気機による
胸苦しい・腹満・悪心・嘔吐など

☆黄芩滑石湯
[効能] 清化湿熱
[主治] 湿熱膠着中焦
[病機]
湿熱の邪が、湿中に熱邪が包み込まれて
分離し難くなって、中焦に膠着した状態である。


●熱が湿より重いとき
☆甘露消毒丹
[効能] 化濁利湿・清熱解毒
[主治] 湿温時疫・鬱阻気分
[病機]
夏期に湿温時疫の濁邪を感受し、湿熱の邪によって
中焦を主体に三焦の気機が阻滞された状態である。


●湿熱中阻の腹満・嘔吐など
☆半夏瀉心湯
[効能] 開結除痞・調和脾胃・寒熱併調
[主治] 脾胃不和
[病機]
脾胃の昇降の気機が心下で結し、
「心下痞」(胃脘部が塞がって食物の通りが悪く感じる)と
昇降失調がみられる病態である。

【半夏瀉心湯証】
「心下痞満」+「痰飲」の証候を伴ったものである。
嘔而腸鳴、心下痞者、半夏瀉心湯主之。
嘔吐して腸鳴、心下痞結する者は、
病邪が虚に乗じて心下に陥入して痞結を形成したものである。
心下部に痞結したために中焦が阻まれ、
昇降失調をきたし、胃熱が降りないで上逆して嘔吐する。
また脾の運化機能が失調して、水湿が内停し、腸鳴がおこる。

半夏瀉心湯は、性味の苦は降し、辛は開く作用によって、
胃を調和して上逆を下し、痰飲を取り除くのである。


●大腸湿熱の下痢・裏急後重など
☆黄芩湯
[効能] 清熱止痢
[主治] 熱迫下痢
[病機]
胆火が強く、邪熱が腸に下迫して下痢を引き起こした状態である。

【黄芩湯証】
太陽と少陽の合病で下痢あるいは嘔吐ている。
足少陽胆の邪熱が手太陽小腸に及んで下痢腹痛を生じる。
邪熱が下行して陽明大腸に迫ると自下痢を生じる。
この場合、熱を伴った熱痢なので
腹痛と共に裏急後重や肛門灼熱感を伴う。
邪熱が上行して胃に迫ると、嘔逆が現れる。

黄芩湯は、肝胆と大腸の熱を清し、陰血を養い、緩急止痛に働く。


②清熱瀉火・解毒・涼血
●肺熱の咳嗽・呼吸促迫・黄痰など
☆清肺湯

●上焦火熱による高熱・口渇・咽痛など
☆涼膈散
[効能] 瀉火通便・清上泄下
[主治] 上中二焦熱毒が強い
[病機]
上焦心肺を中焦胃の熱毒が強く、津液の消耗がみられる状態である。

●上焦火成による咽喉の腫脹・疼痛や火毒による皮膚化膿症

●血熱妄行の鼻出血・吐血など
☆黄連解毒湯
[効能] 瀉火解毒
[主治] 解毒壅盛三焦
[病機]
実熱火毒が上中下の三焦にある状態である。


③清熱安胎
●妊娠中の下腹痛
☆当帰散

★黄芩は肺・大腸・小腸・脾・胆経の湿熱を清利し、
特に肺・大腸の火の清泄に長じ肌表を行り、安胎にも働く。
ただし、苦寒で脾胃を損傷しやすいので、実熱以外には使用してはならず
脾胃虚寒には禁忌である。


参考文献:
『傷寒論を読もう』
『中国傷寒論解説』
『金匱要略解説』
『新版 中医臨床のための中薬学』
『新版 中医臨床のための方剤学』 東洋学術出版
『生薬単』 NTS

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

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