<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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どうも、新川です。

漢方の女神散にょしんさん
(肝の気血を補い、疏泄をつよめるとともに、上の熱を清し、下を温める方剤)

元は、
安栄湯といい
戦で傷を負った兵士に対して
精神の安定を図るため服用されていたものを
婦人血証に効ありとして応用したことが
浅田宗伯(1815~1894)の『勿誤薬室方函口訣ふつごやくしつほうかんくけつ』 に記されております。

この方はもと、安栄湯と名づけて軍中七気を治する方なり。
余の家、婦人血証に用いて特験あるをもって今の名とす。
世に称する実母散・婦王湯・清心湯、みな一種の薬なり
(『勿誤薬室方函口訣』より引用)

このような応用は
元々医業の世界で当たり前にあったのか、
浅田家の秘法だったのかは定かではありませんが、
いずれにせよ
後世まで伝えていくことの大切さを再認識しました。

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女神散にょしんさん
主治:疎肝泄熱・養肝温下
浅田宗伯の『勿誤薬室方函ふつごやくしつほうかん』には
血証、上衝、眩暈を治す。およそ産前産後通治の剤なり
(『勿誤薬室方函』)より引用
の記載あり。


参考文献:
「臨床応用漢方處方解説 増補改訂版」 創元社
「[新装版]中医臨床のための方剤学」東洋学術出版社

参考サイト:
・『勿誤薬室方函口訣』(京都大学附属図書館所蔵)
→https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002544#?c=0&m=0&s=0&cv=0&r=0&xywh=-5156%2C-242%2C16791%2C4800

・勿誤薬室方函 2巻(京都大学附属図書館所蔵)
→https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002543#?c=0&m=0&s=0&cv=0&r=0&xywh=-5156%2C-242%2C16791%2C4800

アイキャッチ画像:
・『勿誤薬室方函口訣』(京都大学附属図書館所蔵)より
→https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00002544#?c=0&m=0&s=0&cv=0&r=0&xywh=-2214%2C1091%2C6952%2C2314

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