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下野です。
これまでに
勝手に追記、経穴について。
勝手に追記、経穴について。〜其の弐〜
という記事を書きました。
今回は番外編という程のものではないですが、
『医心方』に関して少し記そうと思います。

『医心方』は
ご存知の方もおられるかと思いますが、
平安時代に編纂された我が国最古の総合医書であり、
且つ 中国の書物を引用している為、
今では中国で失われた医書の内容を垣間見える
文化的・歴史的に非常に重要な書物となります。
編者は故 丹波哲郎さんの先祖とされている
針博士の丹波康頼。
つまり鍼灸に関する内容も含まれております。

で、『医心方』鍼灸篇が
その他の鍼灸書と異なるのが、
孔穴(今の経穴)については記されているものの、
『霊枢』や『太素』を引用しているにも関わらず
経脈に関する記述がない点です。
別に問題ないだろうと思われるかもしれませんが、
現代でも行う検脈(脈診)とは異なり、
経脈には”診脉”という診断方法がありますので、
それを排除した形になってしまうわけです。
書物の関係上 排除した方が良かったのか、
針博士としてあえて解りにくくしたのかetc.
色々と専門の先生方による検証があるようですが、
今一度 皆で検証する必要があると考えられています。

経穴というより、
今回は経脈のお話になってしまいました^^;
ちなみに僕自身は
現代の”切経診”と古代の”診脉”は
術者の捉え方が全く別物であったと感じており、
なるべく古代人に近づけるよう
日々 鍛錬しなければと思います。


かわいいコーヒー(笑)
かわいいコーヒー(笑)

<参考文献>
『医心方』 新日本古典籍総合データベース
『はりきゅうミュージアム Vol.1 銅人形・明堂図篇』 森ノ宮医療学園出版部
『『医心方』の構成と養生思想』 浦山 きか
『中国医学古典と日本』 塙書房

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