こんにちは、為沢です。

では、『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:痎瘧論 其之三

殊不知感風、感暑,皆外邪也,當以汗解。
所感既深,決非一二升汗可除。
亦有胃氣少回,已自得汗,不守禁忌,又複觸冒,
舊邪未去,新邪又感,展轉沉滯,其病愈深。
況來求治者,率皆輕試速效。
劫病之藥,胃氣重傷,吾知其難免於禍矣。
由是甘為遲鈍,範我馳驅,必先以參、術、陳皮、芍藥等補劑,
輔以本經之藥,惟其取汗。
若得汗而體虛,又須重用補劑以助之,
俟汗出通身,下過委中,方是佳兆。
仍教以淡飲食,省出外,避風就溫,
遠去帷薄,謹密調養,無有不安。
若感病極深,雖有大汗,所感之邪,
必自髒傳出至腑,其發也必亂而失期,亦豈是佳兆?
故治此病,春夏為易,秋冬為難,非有他也,以汗之難易為優劣也。

『格致餘論注釈』訳を使用:
風にそこなわれると、暑にそこなわれることが、
みな外邪によるものでることが全くわかっていない。
汗を出させるべきではあるのだが、
(風や暑に)そこなわれている度合いが深くなっている以上、
一、二升の汗で病気を取り除くことは決してできない。
また胃気が少し回復して、すでに汗が出るようになっていたとしても、
禁忌を守らなければ、また(風や暑に)冒されて、
以前の(外)邪がまだ取り除けないのに、
新しい(外)邪にさらにそこなわれることになって、
くりかえし(外邪が)居座り、病気はますます深いものになってしまう。
まして、(私のところに)治療を求めに来る人は、
おおよそな病気を取り除く即効性のある薬を試しているので、
胃気がさらにそこなわれてしまっているので、
私はその禍から免れがたいことがわかるのだ。
このため、(効き目が)ゆっくりであることに甘んじ、
法にかなった御し方をし、必ずまず
人参・白朮・陳皮・芍薬などを補剤に用い、
本づくところの経脈の薬で助け、ただ汗を出すようにするだけである。
もし汗が出て、体が虚になったらまた繰り返し補剤を用いて補助とし、
汗が全身に出て、下ること委中を過ぎれば、はじめてよい徴候といえる。
そこで飲食を薄味にし、外出を減らし、風を避けて温暖に保ち、
閨房から遠ざかり、慎重且つ細心に食べ物に気をつけて療養させれば、
治らないということはない。
もし病気に非常に深くそこなわれたならば、
大汗を出したとしても(体を)そこなう(外)邪が
必ず臓から腑へと伝わるので、その発作は必ず不規則なものになってしまう。
それでどうしてよい徴候といえるだろうか。
だからこの病気を治す時には、春夏は治しやすく、
秋冬は治しにくいのは、他でもなく、
汗が出やすいかどうかが(治療の)優劣に関わっているからである。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

HONMACHI豚テキ 南船場店にて
HONMACHI豚テキ 南船場店にて

土曜の仕事帰りにガーリックバターライスを食べました。
大変美味しかったのですが、
その後 予約していた歯医者さんに「歯磨きして来なさい!!」
と怒られてしまいました(笑)

為沢

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