<近日開催予定のイベント情報>
11月24日(日)に学生向け勉強会を開催します。
詳しくはこちら→https://www.1sshindo.com/blog/zenith19204/


こんにちは、為沢です。

では、『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:痛風論 其之一

氣行脈外,血行脈內,晝行陽二十五度,
夜行陰二十五度,此平人之造化也。
得寒則行遲而不及,得熱則行速而太過。
內傷於七情,外傷於六氣,則血氣之運或遲或速而病作矣。
彼痛風者,大率因血受熱已自沸騰,
其後或涉冷水,或立濕地,或扇取涼,或臥當風。
寒涼外摶,熱血得寒,污濁凝澀,所以作痛。
夜則痛甚,行於陰也。治法以辛熱之劑。
流散寒濕,開發腠理。其血得行,與氣相和,其病自安。
然亦有數種治法稍異,謹書一二,以証予言。
東陽傅文,年逾六十,性急作勞,患兩腿痛甚,動則甚痛。
予視之曰:此兼虛証,當補血溫血,病當自安。
遂與四物湯加桃仁、陳皮、牛膝、生甘草,
煎入生姜,研潛行散,熱飲三、四十帖而安。

『格致餘論注釈』訳を使用:
気は脈の外を、血は脈の内を巡り、
昼に陽25回、夜に陰25回循環するが、これが健康な人の自然な状態である。
しかし、循環は、寒を得れば遅くなり通常の循環回数にまで達せず、
熱を得れば速過ぎて通常の回数を超えてしまい、
内には七情に、外では六気にそこなわれるので、
血気の循環が遅くなったり速くなったりして病気が発生するのである。
かの痛風(リウマチ類)なるものは、
おおよそ血が熱を受けて沸き上がっているところに、
冷たい川を歩いてわたったり、湿った土地に立っていたり、
扇で涼をとったり、横になって風に当たったりして、
寒さに外からさらされて、熱い血が寒を得たために、
汚れ濁ったものが凝り固まって滞ったために
痛みを生じるものなのである。
夜になると痛みが激しくなるのは、
(血気が)陰を巡っているからである。
治療法は、辛・熱の薬により寒・湿を流し散じさせ、
腠理を開いて血が循環し気と調和させれば、
病気は自然と治癒するのである。
しかし、数種のいささか異なった治療法があるので、
ここにその一、二を紹介し、私のことばで証明させていただく。
東陽の傅文は、歳は六十を越え、せっかちで疲労しており、
両足の痛みが激しく、動くととても痛んでいた。
私は「これは虚証であるから、
血を補い暖めれば病気は自然と治るだろう」と診察した。
そこで四物湯に桃仁、陳皮、牛膝、生甘草を加えて煎じ、
生姜を入れ、潛行散をすりつぶして粉末にし、
暖めて飲ませたところ、三、四十服服用して治癒した。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

ラーメン雅さんにて
ラーメン雅さんにて

緑地公園駅近くにあるラーメン雅さんのとんこつラーメンです。
緑地公園で勤務している時は数回しか行ったことなかったのですが、
ここ半年くらい前より一週間の終わりによく行くようになったので
毎度 煮卵をおまけしてくれるようになりました(笑)

為沢

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here