【心斎橋本院 開院のお知らせ】
こちらより詳しいご案内を差し上げております。
https://www.1sshindo.com/blog/zenith17917/

※当院の患者さん用に公開を限定ページです。
パスワード保護しているため、
ご来院時か、メールや電話でパスワードを
お問い合わせ下さい。


<近日開催予定のイベント情報>
イベント情報ページはこちら


「補薬を煎ずるには、
かたき木、かたき炭などのつよき火を用ゆべからず。
かれたる蘆の火、枯竹、桑柴の火、
或いははけし炭など一切のやはらかなる火よし。
はげしくもゆる火を用ゆれば薬力を損ず。
利薬を煎ずるには、
かたき木かたき炭などの、
さかんなるつよき火を用ゆべし。
是薬力をたすくるなり。」

貝原 益軒『養生訓』より


下野です。
今回は『養生訓』の記事となります。
では早速、
冒頭文を現代語訳してみましょう。

「補薬を煎じるときに、
堅い木や炭の強力な火を用いてはいけない。
枯れた葦、竹、桑の枝、
或いは消し炭などの穏やかな火が宜し。
激しい火は薬効を損じることとなる。

反対に利薬を煎じるときは、
堅い木や炭の強力な火力を用いなさい。
そうすれば薬効は増すのである。」

今回の内容は、
漢方薬を煎じるときの火力の話となり、
『傷寒論』にも生薬の配合や煎じ方に
火力もしっかりと記載されております。

当院で先日行った「一般向け講座〜桂枝湯を学ぼう〜」の際にも、
大原先生が火力調整を行っており、
(特になぜこの火力なのかは言ってないかもですが)
ただ煮出すだけでは無いということが分かるかと思います。
素材を活かす料理と同じですねφ(・ω・ )

また次回の講座「葛根湯」の際にも
この火力が出てくると思いますので、
ご参加の方はそこにもご注目頂ければと思います。


<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

返事を書く

Please enter your comment!
Please enter your name here