難波夕焼け
難波夕焼け

先日、家族の誕生日のプレゼントを買いに、
なんばをブラブラしておりました。

人へのプレゼントほど、
難しいものはありません。

好きなものを知っていても、
すでに手にしていたら?と邪推してしまい、
結局踏ん切りがつかず、
選択肢がまた一つ増えるだけ。

なんとかその中でも
自分なりの根拠(こじつけ)を見いだし、
選び出せました。

さて今回は、
経脈別論篇についてです。


今回は、経脈別論篇について綴って参ります。
本来ならここにまとめてある以上の内容がありますが、
なるべく分かりやすくするため、
一部を抜粋して表現させて頂いております。


【経脈別論篇 第二十一】

黄帝が問う。
「人はその居住環境、活動状況、身体の強弱などが
みな異なっているが、
経脈の血気もそれに従って変化するものだろうか。」

岐伯が答える。
およそ人の経脈の血気は、
驚き
恐れ怒り、過度の労働による疲れ
あるいは
活動的であるか安静にしがちであるかなどから
みな影響を受け、変化します。

・夜遅く遠出をしますと、呼吸急促が腎から発します。
もしも過度に※淫した気が病を起こせば、肺臓を害します。
・落下して恐怖感を持ちますと、呼吸急促が肝から発します。
もしも過度に淫した気が病を起こせば、脾臓を害します。
・驚きや恐れの気持ちが強いと、呼吸急促が肺から発します。
もしも過度に淫した気が病を起こせば、心臓を害します。
・川を渡っていてつまづき倒れますと、呼吸急促が腎と骨から発します。

このような状況にあるとき、もし身体強健であれば、
血気はのびやかに循行し、病もおのずと癒えます。
身体が衰弱していれば、血気はとどこおり、
邪気も体内に留まり病を発生させます。
だから、必ず身体の強弱、骨肉と皮膚の状態を観察して
病状を把握するのが診察の道理であるというのです。
これは診断上の大法則です。」

呼吸急促
=原文では「喘」
ここでは「喘」をあえぐこと(呼吸急促)とすると、
脈と直接関わらなくなって矛盾が生じる。
張琦は肺を媒介として、
脈とこの「あえぎ」との関係をつけようとしているが、
こちらも納得しづらい。
『黄帝内経素問校釈』には、
「喘」を「脈の動」とする説があり、参考にすべきである。

淫した気
=原文では「淫気」
張景岳の説
「淫気とは、陰気が損なわれると陽気がひとり盛んになり、
気が逆して病気になることである。」
すなわち、気の有余が身体に害を与えるほどに大きいものを、
「淫気」と称する。


黄帝問曰、
人之居処動静勇怯脈、亦為之変乎。
岐伯対曰、
凡人之驚恐恚労動静、皆為変也。
是以夜行則喘出於腎、淫気病肺。
有所堕恐、喘出於肝、淫気害脾。
有所驚恐、喘出於肺、淫気傷心。
度水跌仆、喘出於腎与骨。当是之時、勇者気行則已。怯者則着而為病也。
故曰、診病之道、観人勇怯骨肉皮膚、能知其情、以為診法也。

故飲食飽甚、汗出於胃。
驚而奪精、汗出於心。持重遠行、汗出於腎。疾走恐懼、汗出於肝。
揺体労苦、汗出於脾。故春夏秋冬、四時陰陽、生病起於過用。此為常也。

食気入胃、散精於肝、淫気於筋。食気入胃、濁気帰心、淫精於脈。脈気流経、経気帰於肺。
肺朝百脈、輸精於皮毛。毛脈合精、行気於府。府精神明、留於四臓、気帰於権衡。
権衡以平、気口成寸、以決死生。
飲入於胃、遊溢精気、上輸於脾。脾気散精、上帰於肺。
通調水道、下輸膀胱。水精四布、五経並行、合於四時五臓陰陽、揆度以為常也。

太陽蔵独至、厥喘虚気逆。是陰不足陽有余也。表裏当倶写。取之下兪。
陽明蔵独至、是陽気重并也。当写陽補陰。取之下兪。
少陽蔵独至、是厥気也。蹻前卒大、取之下兪。
少陽独至者、一陽之過也。
太陰蔵搏者、用心省真。五脈気少、胃気不平、三陰也。宜治其下兪、補陽写陰。
一陽独嘯、少陽厥也。陽并於上、四脈争張、気帰於腎。宜治其経絡、写陽補陰。一陰至、厥陰之治也。
真虚[疒肙]心、厥気留薄、発為白汗。調食和薬。治在下兪。

帝曰、
太陽蔵何象。
岐伯曰、
象三陽而浮也。
帝曰、
少陽蔵何象。
岐伯曰、
象一陽也、一陽蔵者、滑而不実也。
帝曰、
陽明蔵何象。
岐伯曰、
象大浮也。太陰蔵搏、言伏鼓也。二陰搏至、腎沈不浮也。


参考文献:
『黄帝内経素問 上巻—現代語訳』
『中医基本用語辞典』 東洋学術出版
『臓腑経絡学』 アルテミシア

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