こんにちは下野です。

きれいなノート「ナヌーク」
きれいなノート「ナヌーク」

『難経』第十四難③の回で購入を悩んでおりました
「MOLESKINE  STAR WARSノート」ですが、
やはりノートとして使いそうにないなと思いましたので、
以前から気になっていたこちらのノートを購入しました。

表紙も本文も淡いクリーム色で、
温もりを感じさせる職人さんの手作りノートです。
本文には書籍に使用される上質紙が使われていて
とても書き心地の良いものとなっています。

試し書きができるお店もありますので、
他の人とは違ったノートを使いたいという方は
お店に行ってみて下さい。
(関西では取り扱い店舗が少ないので、調べてから行って下さいね。)

では『難経』の記事に参りましょう。
今回が第十四難の最後となります。


<原文>
上部有脈、下部無脈、其人当吐、不吐者死。
上部無脈、下部有脈、雖困無能為害。
所以然者、譬如人之有尺、樹之有根、枝葉雖枯槁、
根本将自生、脈有根本、人有元気、故知不死。


<現代語訳>
寸口に脈はあるが尺部に脈が無い人は、必ず吐くであろう。
もし吐かないのであれば、正気が断絶し死を向かえる。
寸口の脈は無いが尺部に脈がある者は、
症状は危なくなっても致命的なものにはならない。
例えれば、人に尺脈があるということは、
樹木に根があるようなものである。
その枝、葉が枯れてしまっても根本から再生しようとする。
つまり、脈にも根本があれば、
その人には元気があるということであり
死ぬことはないと理解出来る。


<解説>
「上部」とは脈の寸口を指し、「下部」とは尺部を指す。
上部有脈、下部無脈」には、
邪が上部に実しているため、気血が上焦に停滞しているもの。
根本が虚し、結果、気血が上部にしかない状態。
と、二通りの考察が出来る。
「其人当吐」とは、外邪により実したもので、
吐くことで邪を出し、停滞していたものが通ることで尺部の脈が自ずと現れる。
それに対し「不吐者死」とは、邪が原因となったものではなく、
元気が衰え枯渇した為の現象である。

反対に「上部無脈、下部有脈」の場合は、
脈には根本があるため、症状が重い場合でも元気があり
死を向かえることはないとされている。

この様な状態を樹木を例にたとえ、
がしっかりしている樹木は枝葉が枯れても再生するように、
人も根本があれば元気があり、死ぬことはないと理解する
としている。


<参考文献>
『難経解説』 東洋学術出版社
『難経鉄鑑』 たにぐち書店

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