<近日開催予定のイベント情報>
こちらのページに
一般の方向けの講座や学生向け勉強会の予定を
集約しております。ぜひご参照ください。
イベント情報ページ


「人生日々に飲食せざる事なし。
常につつしみて欲をこらへざれば、
過やすくして病を生ず。
古人
禍は口よりいで、病はくちより入るといへり。
口の出し入れ常に慎むべし。」

貝原 益軒『養生訓』より


下野です。
今回は『養生訓』の記事となります。
では早速、
冒頭文を現代語訳してみましょう。

「人は生きている限り、
日々飲食をしないということはない。
常に慎み欲をこらえなければ
つい食べ過ぎてしまい、病となってしまう。
その為古人も
『禍は口より出でて、病は口より入る。』と
いっているのである。
口の出し入れは慎むべきである。」

古人の諺、
『禍は口より出でて、病は口より入る。』は
傅玄ふげんという
西晋時代の学者・文学者の言葉であります。
飲食物が病気の原因になることは
この養生訓の記事で何度か書きましたが、
実は口数を慎むことも
徳と身の養生法の一つであると
貝原益軒先生は記しております。

口数を慎むことは
精神を安定させることに繋がり、
つまり喜怒哀楽の感情による
臓腑の変調を防ぐことができる
= 健康を保てると考えます。

無用なおしゃべり禁物ということですね^_^;
では。


<参考文献>
『養生訓』 貝原守一博士校訂本
『口語 養生訓』 日本評論社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

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