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こんにちは盧です。
久々に時間が出来て本屋巡りをしておりましたら、
ふと面白い話を見つけてしまいました。

当時、韓愈という人がまだ売れない文筆家だったころ
当時の役所に就職するために書いた文章
いわゆるエントリーとでも言いますでしょうか
就職先へ送った手紙
を数回に分けてご紹介したいと思います。

すこし長い文章で
韓愈の豪快な文章もさることながら
今も昔も職探しは大変だったようです。


「七月三日、将仕郎守国子四門博士韓愈、
つつしんで尚書様の手元へ書面をさし上げます。
士が高い評判を取り、その時代に知られるようになるためには、
必ず先輩の士で、世の中の評判の高い方がその先導となるものです。
また士が輝かしい功績を残し、後世まで伝えられるようになるためには、
やはり必ず後輩の士で世の中の評判の高い方が、
その後継者となるものであります。・・・・


国士というのは今でいう国公立大学で
博士というのはその教授
四門館という国公立大学の教授に任命された
韓愈ですが、なかなか食べていくのが難しく
より高い地位を求めて就職活動をしたようです。

ここではその就職先の大臣に向けて送られた手紙
ただ下手に出るのではなく、
世の中の道理として
後輩の士(自分)が必要である
訴えかけています。
文化の違いなのでしょうか?
なんとも大胆な発言をするものだなあと
感心してしまいました。

続く

参考文献
『文章規範』明治書院

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