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どうも、新川です。

ホワイトタイガーのあくび
ホワイトタイガーのあくび

先日、エキスポシティのニフレルに行ったという記事を書きましたが、
実は自分が一番びっくりし、最も記憶に残ったのがホワイトタイガーでした。
水族館行っておいて「ホワイトタイガー!?」というツッコミが怖くて、
掲載出来ずにいましたが、思い切って公開しました笑

特に、勇壮に歩く姿はかっこよかったですね☆

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ここからが本篇です。
『温病条辨』巻首 原病篇
の続きを 綴って参ります。


温病条辯

【巻首 原病篇】

《金匱真言論》曰、
「夫精者、身之本也。故蔵於精者、春不病温」

→《金匱真言論》に曰う、
「夫れ精は、身の本なり。故に精を蔵する者は、春に温を病まず」

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「精」が充実していると、
そこから生発する正気も自然と充実し、外邪の侵襲を許さないので疾病は発生しない。
よって、精が十分に蔵されている人は、冬に寒邪に傷られることもなく伏気温病の発生もない。

前条の一節に、
「冬に寒に傷るれば、春に必ず温を病む。」とあり、
その節と対置する形で語られている。
参考URL:【古医書】温病条辨 原病篇 其ノ二

また、
《易経》より、
「霜をみて堅氷至る、聖人は恒に早きに於いて示戒し、必ず微に於いて謹む」
→(霜が降れば氷のはる厳寒がくるのを予測できるように、前兆をみて微小な時期において予防しなければならない)

《礼記》より、
「凡そ事はあらかじめに則ち立つ」
→(すべての物事には準備が必要である)

《内経》より、
「上工は已病いびょうを治せず、未病を治す。聖人は已乱いらんを治めず、未乱を治む。」
→(優秀な医者は病気を治すよりは予防し、すぐれた政治家は戦乱を治めるよりは予防する)

とあるように、
いかに病変を事前に予防するかが重要となる。

そこで改めて、
『精を蔵する』という言葉に着目してみたい。
《上古天真論》には、
男女の陰精と
人が成長し衰え、また死に至るまでの変化や、
長命か短命かなどは「天真」(先天的に与えられた真元を指し、腎気、精気ともいわれる)の盛衰に関わることが示され
《四気調神大論》には、
四季それぞれが次の季節への準備期間で、
「蔵精」に関与することが述べられている。

「蔵精」が充実していればすべての病変を避けることが出来ることを示す。
また、
《金匱要略》には、
「五臓の元真通暢なれば、人即ち安和す」
→元真は陰精と同義であるので、
これが伸びやかに通っていれば、人の体は安定した状態が保たれる。

続く


参考文献:
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中医臨床のための温病条弁解説』医歯薬出版株式会社

新川

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