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どうも、新川です。

先日、
箕面公園昆虫館の放蝶園へ行った際の一枚です。

放蝶園にて 2017年10月9日
放蝶園にて 2017年10月9日

見ていて感じたのは、
蝶の舞っている姿です。
なんとも言えない優雅さがあり、
またあのような小さな個体がもつ儚さも同時に感じました。

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ここからが本篇です。
『温病条辨』巻首 原病篇
の続きを 綴って参ります。


温病条辯

【巻首 原病篇】

《陰陽応象大論》曰、
「喜怒不節、寒暑過度、生乃不固。故重陰必陽、重陽必陰。
故曰、冬傷於寒、春必病温」

→《陰陽応象大論》に曰う、
「喜怒節せず、寒暑過度なれば、生乃ち固からず。故に重陰は必ず陽、重陽は必ず陰なり。
故にいう、冬に寒に傷るれば、春に必ず温を病むと。」

ここでの
要点は「重陰必陽、重陽必陰」にあるかと思われます

前半の
「喜怒不節、寒暑過度、生乃不固。」
→内傷の要因となる七情(喜・怒・憂・思・悲・恐・驚)や
外因の要因となる六気(風・寒・暑・湿・燥・火)、
それぞれが過度な状態となると、
邪となり人体を侵襲し、病を引き起こすことを指します。

「重陰必陽、重陽必陰」
→外界の陰邪と体内の陰傷が合わさると陽証が生じ、
外界の陽邪と体内の陽傷が合わさると陰証があらわれます。
陰陽転化という言葉でも言い換えられます。

最後に
「故曰、冬傷於寒、春必病温」
→それゆえ、体内の陰精が不足して抵抗力が低下している場合は、
冬に陰寒の邪を感受しやすいが、
すぐには邪正相争が生じて発病することはなく、
邪が体内に潜伏して鬱し、
化火するとともに傷陰し、春の陽気の引動によって外発し、
温病が発生する。

時間が経ってから何かのきっかけによって、
発病する現象を指し、
「伏気温病」とも称されます。

続く


参考文献:
『黄帝内経素問』
『黄帝内経霊枢』
『中国医学の歴史』 東洋学術出版社
『中医臨床のための温病条弁解説』医歯薬出版株式会社

新川

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