形体と精神の過度の過労のこと。
『済生方』論五労六極篇には
「労力や謀慮は肝労を起こし、筋に最も強く現れる。
心の働きを曲げれば心労になり、脈に強く現れる。
当てが外れたり考えすぎると脾労になり、肉に強く現れる。
何かにかかわって心配すれば肺労になり、気に強く現れる。
自重し節操を保てば腎労になり、骨に強く現れる。」
上記のことが、様々な症状を発症させる
一要因となります。
(以前、新川先生が解りやすく解説しておりました。)
様々な治療院へ行っているが効果ないと仰る、
とある症状でお悩みの患者さん。
四診合参より、
上記の肝労が考えられ施術を行ったところ、
効果出てきたようです。しかし、まだまだです。
これからは効果が長続きし、
症状が消失するよう
徹底的に施術して参ります。
下野


<参考文献>
『中医病因病機学』 東洋学術出版社

中医病因病機学 中医病因病機学
(1998/06)

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2 コメント

  1. 「強い感情が病気の原因となる」ことを初めて知りました。
    (↑一鍼堂文庫の本より勉強)
    ストレスで胃潰瘍になった等、よく聞く話で「病は気から」
    ともいいますよね。
    でも、「怒りすぎると肝が傷つく」「悲しみは肺」・・・など、
    感情と臓腑が強く結びついているとまでは知らなかったです。
    そういえば数年前人間関係のことで悩んでいた時にインフル
    エンザに罹り、そのあといつまでも微熱が続いて起きられない
    状態になったことがあります。
    検査したところ肺炎の一歩手前と診断され、大量の薬を処方され
    2カ月近く飲み続け、最後にはまだ完治していないのに「これ以上
    薬は出せませんから自分の力で治してください」と言われました。
    あの時の感情はまさに「悲」でした。
    「脈」や「気」はなんとなくわかるのですが「筋」「肉」「骨」も
    精神の疲労とかかわってくるとは。
    東洋医学って本当に深いですね。

  2. 東洋医学には、
    疾患の発症原因(病因)は大きく3つに分けます。
    ・外因:外から体内に侵入し、発症させる。風・寒・湿・燥・暑・火があり、六淫と言います。
    ・内因:感情により、五臓六腑に変調をきたすもの。怒・喜・思・憂・悲・恐・驚があり、内傷七情と言います。
    ・不内外因:生活習慣、外傷によるもの。
    これを見ていると、
    先人達の観察、知識には驚かされます。
    本当に奥が深いですね。
    僕らの知識なんて浅く、まだまだ勉強が必要です。
    ぽんたさんも是非、一鍼堂文庫で僕らと共に勉強し、
    東洋医学にどっぷりつかりましょう!!(笑)

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