大建中湯
[組成]蜀椒・乾姜・人参・膠胎
[効能]温中補虚・降逆止痛
[主治]中焦陽虚・陰寒上逆


『中医臨床のための方剤学』では次のように紹介している。
腹痛がはげしく触れさせない・腹満・嘔吐・食べられない・
腹鳴・②腹壁上に腸蠕動が望見できる・舌苔は白滑・
脈は細緊・甚しければ四肢が冷えて脈が伏する
といった代表症状を挙げている。
興味深いのが①②の症状。
一見すると邪実を表すかのようであるが、虚が強いと
その分邪が停滞し、去り難くなる。
それが頑として体内に存在すると、このような症状が出るのであろう。
ということは①②のような症状を診て、邪実と誤り攻下してしまうと
弱い生気をますます弱らせてしまうので、よっぽど気を付けねばならない。
これを虚虚という。

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