今では私の家族の一員、
ハムスターの「壱(いち)」ちゃんの治療に臨んでいます。
私は植物に鍼をしてよく治してやりますが、
小動物は初挑戦。
「壱」は女の子ですが、
気性があらく、大変なつきにくい子でした、
相方から便がべちゃつき、臭い。
また、警戒心が強く噛み癖が治らないのをどうにかしろと
いうことで壱の治療が始まりました。。
診立てとしては、私はまず内熱がきついんだと思い、
彼女の背中の中心に邪熱を取るつもりでササっと
細い銀鍼で施術しました。
なぜ内熱と診たかと申しますと、
過度の警戒心は人で言うところの肝気の昂ぶりであり、
便の臭さ、下痢様便はまさしく湿熱の下りではないかと
診たわけです。
脈はもちろんみれないので専ら望診に依らなければなりません。
反応としては、クタっとしておりましたね。
相方は、夏バテねということを言っておりましたが、
僕はプロです。
確実に施術前より、元気がありませんでした。
残念ですが、効いていないことぐらいすぐに感じます。
優しくなったのでなくクタッとしている。
これを間違ってはなりません、小さなシグナルですが、
彼女にすれば大きな表現です。
案の上、翌日、回し車への便の付着が倍増。
しかし、逆児の頑固なものが頭位に戻ってくれたと報告あり。
うれしい報告。
二日目の治療
壱ちゃん、効いてないですねぇ 正直。
悩んだすえ、温補することを決意。
弁証論治とは言えないでしょうね、
彼女が温補して欲しい感じがするとしか言いようがありません。
感じがね。
そして清熱して元気がなくなったという現実がなにより。
その夜は金の細いテイ鍼にて平補平写いたしました。
何故、補的な手技ではないかと言うと、
彼女の気機の流れがあまりに早いから。
少しでも遅く施術すると、気滞を起こすことが鍼先に感じます。
小さい体ながら一本の鍼できちんと会話が出来ることに
本当に驚きと生命の尊さを感じます。
施術後、妙に活発に動く。
いつもの倍ほど回し車を回しておりました。
三日目
相方よりの報告、便が少し形が出てきた。
便の臭いが大分まし。
噛み癖がましな感じがするとのこと。
私見・・・確かにこっちの方が効いている
     諸症状は陽気不足であった可能性が強い。
     陽気を高めて噛み癖、人で言えば
     熱様の症状が収まってくれたのは大変興味深い。
     八味丸のような陰陽両虚のレベルとは考えがたいし。。
     しかし、一診目で診立てを誤ったことは
     とても悪いことをしたなと罪悪感。。
     ごめんな、「壱」 
     見てろ きっと名医になるからな。
その晩は、私が疲れのあまりばったり寝てしまい、
本日に至る
四日目
続く・・・

1コメント

  1. -私も薬膳師の一人として-
    如何でしょう?養生食として食事に温性で補気健脾の『カボチャ』や、補陽なら『南瓜の種の乾燥』を少し混ぜてあげては?
    種の方が温性は強いのであまり沢山はいけませんが、南瓜なら毎日の食事に少しだけ…

    なるほど、やってみます!
    しかし、生活に即したアドバイスで的を得ていますね。
    私をかの名医とならべるなど過大評価ですよ笑
    私は私で、あなたの優しさがとても羨ましく思っているのですから。
    隣の水は甘く見えるのでしょう★

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