下積み修行中の本多くんのお勉強記事です。
勉強不足で至らな内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不愉快なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参りますので
どうか見守り 応援してやって下さい。


聞診とは聴覚と嗅覚を頼りに病態を診断することです。
では、何を聞き、何を嗅ぐのか。

まず、患者の発する声を聞き虚実を判断します。
大きな声で口数が多く、はっきりと言葉を発する者は実証、
小さな声でボソボソと口数が少ない者は虚証を表しています。
呼吸は、粗くて力があるのは実証、
微弱で力が感じられないのは虚証になります。
太息(ため息)も診断の一つとなり、胸中に肝気が
鬱滞している状態を表します。
咳は大きく2種類に分けられ、痰を伴う湿性のものと、
痰を伴わない乾性があります。
しゃっくりは横隔膜の痙攣をおこしているもので、一般的に
胃や食道に温度変化を与えたときに起こるとされています。
脾経の弱りとして捉えます。

次に臭いについてですが、患者の体臭・排泄物・分泌物から
病変の性質を知ることが出来ます。
各経絡が異常を呈した時に身体から次の臭いが発生します。
肝経に異常があればアブラ臭い、
心経では焦げ臭い、脾経は香ばし臭い、
肺経は生臭い、腎経は腐れ臭いになります。
口臭は胃熱、或は消化不良により発生して、
虫歯や口腔の不衛生で起こります。
大・小便に臭いがあるものには実証・熱証があります。
大便で完全に消化されたものはほとんど臭いはなく、
逆に未消化なら便臭を発っします。
放屁(おなら)に臭いがでるのも異常とされていて、
これも消化不良の状態である事を示します。
小便は飲食物の内容で臭いが異なります。
尿臭で注意が必要なのは甘い臭いを発するもので、
膵臓の障害を起こしていることが考えられます。

体質によりどこからが異常なのか判断し難いですが
一つの診断点として捉える事が出来ます。

本多


参考文献:
『基礎中医学』 燎原
『東洋医学講座』 自然社
『中医学の基礎』 東洋学術出版社

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