先日 私用で三重県志摩市と鳥羽市に行っておりました。

最寄りのJR高槻駅から京都経由で近鉄鵜方駅まで 時間にして約3時間30分。
東京に行くより時間がかかる事が分かり、
新大阪〜東京の新幹線移動も少し苦痛な僕にとっては
どうなることやらと心配をしておりました(笑)
が、実際は電車の乗り心地も非常に良く、快適でした。

伊勢神宮の式年遷宮の年ということで
席が取れないかもと言われていたのですが、
某旅行会社の窓口の方には頑張って取って頂きました。
ありがとうございました!

では『難経』の記事に参ります。


【原文】
六十七難曰、五蔵募皆在陰、而兪在陽者、何謂也。

然。
陰病行陽、陽病行陰。故令募在陰、兪在陽。


【現代語訳】
五臓の募穴は陰(胸腹部)に位置し、兪穴は陽(背部)に位置するのはなぜか。

答え。
陰病では その病の気は陽の兪穴に行き、
陽病では その病の気は陰の募穴に行く。
つまり募穴は陰にあり 陽病を主治し、
兪穴は陽にあり 陰病を主治するのである。


【解説】
当難では、
五臓の募穴は陰、兪穴が陽であることを論じている。

・「募穴」とは、
五臓六腑の経気が集まるところとされ、経穴は胸腹部(陰)に属している
当難では五臓のみが記述されているが、勿論 六腑にも存在する
「募穴」に関しては『黄帝内経 素問』奇病論篇にまず見られ、
そこには「胆虚、気上溢、而口為之苦。治之以胆募兪。
(胆は機能を失調し、胆汁が上に向かい溢れる。それで口が苦くなるのである。
その時は胆募と胆兪の二穴で治療するのである。)」
と記載されている。

・「兪穴」(背部兪穴)とは、
五臓六腑の経気が注ぐところとされ、経穴は腰背部(陽)に属している
当難では「募穴」同様に五臓のみが記述されているが、勿論 六腑にも存在する
「兪穴」に関しては『黄帝内経 霊枢』背兪篇
「願聞五蔵之腧出于背者。
(背中にある五臓の兪穴を教えてほしいのだが。)」
という一文に始まり、その後岐伯が五臓の兪穴を答える
と記載がある。

この「募穴」と「兪穴」について、
『難経解説』(東洋学術出版社)の第六十七難の解説には
滑伯仁の解釈が書かれており、そこには
「募と兪は五臓空穴の総称であり、
腹にあるものは陰であり、これを募といい、
背にあるものは陽であり、これを兪という。
募とは募集の募というような意味があり、
経気がここに集まることをいっている。
兪とは、『史記』扁鵲伝では輸に作っており、委輸〔貨物を運ぶこと〕の
<輸>のようなものであり、経気がここから他に輸送されることをいっている。」
と述べられており、募穴・兪穴の意義を明確にしたものと紹介されている。

また病の主治に関しては、
邪気の陰陽・病証の寒熱・虚実の意味があり
『黄帝内経 素問』陰陽応象大論篇には
「故善用鍼者、従陰引陽、従陽引陰
(鍼を用いる者は、
陰から陽分の邪を引き、陽から陰分の邪を引くのである。)」
「陽病治陰、陰病治陽。
(陽病は陰を治すべきであり、陰病は陽を治すべきである。)」
と記載されている。


<参考文献>
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『兪穴学』たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社
『現代語訳◉黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社
『現代語訳◉黄帝内経素問 中巻』東洋学術出版社
『現代語訳◉黄帝内経霊枢 下巻』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

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