夜明け
夜明け(緑地公園にて)

明けましておめでとうございます、
大原です。

本年もよろしくお願いいたします。


本日から2018年が始まりましたが、

これから初詣に行かれたり、
お正月休みをゆっくり過ごされる方も
多いかと思います。

1年の目標をお正月に考えるという方も
いらっしゃると思いますが、
何はともあれ1年間を
健康・安全で
過ごすということが大事ではないでしょうか。

さて、『黄帝内経』という書物は
本ブログにて何度も出てきていますので
皆さんご存知だと思います。
およそ2600年前に中国で編纂されたと言われている書物で、
『素問(そもん)』と『霊枢(れいすう)』から成ります。
これをもとに、その後の時代の
多くの歴史的な医家が考察を深めるなどされ、
現在の東洋医学の基礎となっているものです。

紀元前に書かれた書物ですので
現代文ではなく漢文で書かれていますが、
大きな本屋さんに行くと
東洋医学の専門書のコーナーに
現代語訳や読み下し文のついたものが必ず取り扱われています。

今回は、新年ということで、
その黄帝内経の始めの箇所を引用して、
どのようにすれば健康に過ごせるかを考えたいと思います。

黄帝内経 素問 上古天真論(第1)より
上古之人、春秋皆度百歳、而動作不衰。
上古の人、春秋皆百歳をこえて、動作衰えず。

今時之人、半年百而動作皆衰者、時世異耶。
今時の人、年半百にして動作皆衰える者は、時世異なるか。

岐伯曰、上古之人、其知道者、法於陰陽、和於術数、食飲有節、起居有常、不妄作労。
岐伯曰わく、上古の人、その道を知る者は、陰陽にのっとり、術数に和し、食飲に節あり。妄りに労をなさず。

故能形与神倶、而尽終其天年、度百歳乃去。
ゆえに、よく形と神をともにして、ことごとくその天年を終え、百歳をこえてすなわち去る。)』

内容ですが、
「『大昔の人は百歳を越えても動作が衰えなかったが、
今の人は百歳の半分(50歳ぐらい)で動作が衰えてしまうが、
これは果たして時代が異なるからなのか?なぜだろう。』
岐伯が答えて『大昔の人は道理をわきまえていたため、
陰陽にのっとって、飲食に節度があり、術数に合わせ、
労働・休息に規律があり、むやみに動くことをしなかったためです。
そのため肉体と精神はともに健やかで、生きるべき年齢まで生き、
百歳を越えてから世を去ったのです。』」

2600年前の、黄帝と岐伯という先生の対話によって
養生に関する内容が記されています。

2600年前で「大昔の人は・・・」と言っているので、
何百年も前の人は健康だったと言っています。
さらに前の時代のことを言っているところが面白いですね。
いつの時代でも「昔は良かった」と思うのは人の常なのでしょうか、
しかし古き良きことに学ぶのは大事なことだと思います。

ここでは「昔の人は食べ過ぎたり、働き過ぎたり、
逆に休みすぎたりもしなかったので、健康で動作が衰えなかった」とあります。
(あと、「陰陽にのっとっていた」という内容も気になりますね。)
養生の道理を知って無理をしないことが
健康を保てる秘訣なのかも知れません。

次回に続きます。

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