下積み修行中の冠木のお勉強記事です。
勉強不足で至らない内容ですが、
少しずつ学んで参りますのでお許し下さい。
不出来なところもあるかと思われますが、
成長とともに少しずつお返しして参ります。
どうか見守り 応援してやって下さい。


こんにちは、冠木です。
今回は、家で発見した漢方薬について書いていきます。
効能として、
気管支喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎などに効果があると書かれていました。

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
組成:麻黄・白芍・五味子・乾姜・炙甘草・細辛・桂枝・半夏

「溢飲を病むは、まさにその汗を発すべし、
大青竜湯これを主り、小青竜湯またこれを主る」
溢飲は風水に相当し、風邪と水飲が結びついて皮下に停積し、
浮腫・身体が重だるいなどの病態である。
小青竜湯は水飲が寒化して冷え・喘咳などを伴う時に適する。

「咳逆倚息し臥するを得ざるは、小青竜湯これを主る」
支飲に外感風寒をともない、風寒により支飲が動かされて肺の宣降を阻滞し、
咳欬・呼吸困難・起坐呼吸が生じている。
風寒を外解するとともに小青竜湯を用いる。

●麻黄
肺気を開宣し腠理を開き毛竅を透して風寒を散らし、
風寒による無汗や喘咳の常用藥である。
また、水道を通すともに、
膀胱を温化して利水するので、水腫を兼ねるときにも適する。
●白芍
補血し陰を集め、柔肝し痛みを止めるなど。
●五味子
肺気を集め咳喘を止め、腎陰を潤し、益気生津して安神・止渇し、外は汗をおさめ止める。
●乾姜
温め寒を散らす主薬であり、陽気を回復させ湿を取り除き痰を消す。
●炙甘草
脾胃の正薬であり、補気・肺を潤す・熱を取る・痛みを止めるなど。
●細辛
外にある風寒を散らし、内の寒飲を化し、上は頭風を通し、下は腎気に通じ、開竅・止痛にも働く。
●桂枝
発汗させ風寒を散らし、温めて経脈・陽気を通す。

本方は、辛散温化が主体のため、
肺での水寒の状態を確認したうえで用いる必要があり、用量も過大にならないよう注意する。
また、慢性の気管支炎・気管支喘息などの発作時に有効であるが、
根本的に治療するには他の治法を用いる。


小青竜湯証(麻黄湯加減証)
主証:発熱悪風・汗なく渇せず・乾嘔・水様の鼻汁・咳など

太陽傷寒証(=麻黄湯証)と痰飲証を兼ねる者、すなわち寒邪と水気を兼ねた証。
体質的に水分が多く、分泌過剰な人に、傷寒の発熱・悪風が加わったもの。
「傷寒、①表解せず、②心下水気あり」
①悪寒、発熱、無汗、身疼痛などの太陽傷寒の表証。
②水飲が内停して胃を犯し、胃気が降りず上逆し嘔気となる。

*外寒内飲は、上は肺に影響し宣発と粛降が失調し咳喘が起こる。
水邪は常に変動するため、腸に行けば下痢となる。
膀胱に行って気化作用が失調すれば、小便不利となり下腹部の腹満が起こる。

小青竜湯証は、寒飲が内在しているため、一般には口渇を訴えない。
もし本方を服用後、口渇を覚え水を飲みたがるようであれば
心下の水気が除かれて胃の気が回復した良い状態である。
このような場合、少量の水を与えればよいが
飲みすぎるとまた寒飲の症状に逆戻りする。


参考文献:
『新装版 中医臨床のための中薬学』
『新装版 中医臨床のための方剤学』
『中医基本用語辞典』
『中国傷寒論解説』
『傷寒論を読もう』 東洋学術出版

※画像や文献に関して、
ご興味がおありの方は 是非参考文献を読んでみて下さい。

冠木

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