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代脈(たいみゃく)

脈が緩弱で規則的な間欠がある。間欠時間は比較的長い。
主病;臓気衰微、風証、痛証、外傷。

(中医脉学と瀕湖脉学/たにぐち書店 より一部抜粋)

脈の間欠を伴うものは、代脈・促脈・結脈にあたる。
その内、促脈・結脈は、不規則に間欠を起こす場合にあてられる。
途切れ方が規則的なものを指すのは、代脈のみとされる。


(白石臨床経験から)
難聴を主訴とする40代後半の男性に脈の規則的な途切れがみられた。
原穴の状態などから臓腑の弱りが感じられる。
現状、聞こえ方に変化は乏しいが、処置をすると脈の途切れが見られなくなる。
脈状は「緩弱脈」ではなく、「滑数脈」が表れていた。
脈は複合的な要素が絡み変化するので、「緩弱」は絶対条件ではないと考える。

どういったリズムで脈が途切れるのか、この点も臨床においてもヒントになります。
施術後に脈が繋がる現象に関しては、臓腑が建ち、
気血が継続的に巡る様になったことによる変化と捉えます。
ただし、脈が繋がった状態がこのあと継続していくのかどうか。
継続しない場合には、回数を重ねていくことで他の変化にどうつなげるかが課題となると考えます。


参考資料
『中医脉学と瀕湖脉学』 たにぐち書店
『全訳 中医診断学』 たにぐち書店

白石/日下

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