<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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どうも、新川です。

『診病奇侅』
「通腹形證」の項より。


「腹部の見やうは、呼吸の腹に應ずるを候うべし、
急變のある病人は、呼吸の應じやう穩ならず、
次に動悸を候うべし、
腹の一體を候の法は、
腹の皮厚く肉ゆつたりとして、肥人の股の如く、皮と肉とのわからぬを善と云、
腹の皮薄く潤なく、肉と皮との離て、幾つと云かずもなく筋の見えるはあしゝとす、
腹勢を診すると云は、柔ならずこはからず、
呼吸の應穩に、何れの處を按じても、痛こたへることのなきを、腹勢のよきとは云なり、」
(南陽)

(『診病奇侅』医道の日本社 より抜粋 )

上記の一節、
原南陽の口授を門人が残したとされる
叢桂亭医事小言そうけいていいじしょうげん』に見られる。

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原南陽(1753〜1820)
名は昌克、字は子柔、通称玄璵。
山脇東門、また産科で有名な賀川玄悦・玄迪らより医学を学ぶ。
水戸藩に侍医として仕える。
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呼吸との連動、動悸(虚里の動)・・と
現代でいうリスクマネジメントを考慮した段取りを踏んでおります。
このあたりは、
急変する患者も多かったであろう産科の心得、対処の経験からくるものでしょうか。
後半部分の表現も臨床家らしい細やかさが読み取れます。


《参考文献》
『診病奇侅』医道の日本社

《参考URL》
『叢桂亭医事小言. 巻之1-6 / 原南陽 口授 』
早稲田大学図書館 (Waseda University Library)
https://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ya09/ya09_00077/index.html


どんぐりだらけ
どんぐりだらけ

緑地公園の木の下にて。

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