<当院でのコロナウイルス対策のご案内>
当院でのコロナウイルスに対する工夫と処置の

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どうも、新川です。

春秋時代、ていの国の政治家に子産という賢人がおり、
彼に関わるエピソードが『春秋左氏伝』にあります。

晋の国の君主が病気にかかったため、
安否を確認するのに晋国を訪ねた際、
大夫から、
実沈じっしん台駘だいたいという二神が祟っているという占者の言葉を伝えられます。

そこで子産は、
実沈じっしんが晋の国をつかさどる参星の星神であり、
台駘だいたいは晋の領土を流れる汾水ふんすいの河神であるので、
晋の国に関わることはあるものの、
それらが影響することには特徴があることを説きます。

「山川の神である台駘であれば、
洪水や日照り、疫、癘といった流行病によって祟るので、
そうした時に祀ります。
日月星神の神である実沈であれば、
季節はずれの雪や霜、風や雨によって祟るので、
そうした時に祀ります。
よって
こうした神の祟りではなく、
君主ご自身の出入りの行動や飲食、喜怒哀楽の感情が原因であります。」

と説明を行います。

この後に、
普段の生活のリズムがいかに大切かを説くわけですが、
このように当たり前のことが当たり前に出来ないことによって、
疾病が起こりうることが分かります。
現代人の我々も身に覚えがある逸話かと思います。

しかし、子産の考察は見事ですね。


《参考URL》
『春秋左氏伝 30巻』(京都大学附属図書館所蔵)
https://rmda.kulib.kyoto-u.ac.jp/item/rb00012987ル


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