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下野です。
はり師きゅう師国家試験に
お腹の経穴で同じ高さにあるものは?
という問題が出るような、
出ないような気がします。

それで、学生時代は何とも思わなかった
お腹の経穴の位置。
別々の経脈であるにも関わらず
経穴がほぼ横並びになっているのですが、
なぜお腹だけ?と疑問に思います。

確かに手足でも横並びは存在しますが、
これほどまでに綺麗に並ぶものは
どうも意図しているのでは?
とも思ってしまいます。

初期の経脈書であろう
馬王堆帛書には体幹部に
経脈らしきものの記載はないし、
医史学でお馴染みの真柳誠氏によると
体幹部に治療(初期は灸)をした記録ないとしているし。。。
となると、後世のものとなるわけですが、
そうなると東洋医学が
アップデートされていく中で
お腹の経穴が出来上がったとすれば、
じゃあ他の部位の経穴も
アップデートして横並びになったり
するのでは?とも思います。

後世のものとしながらも、
以前にも書いた記憶があるのですが、
『明堂経』『千金方』なんかは
経脈の孔穴(経穴)は手足は各経脈に、
腹や胸、顔面等は部位別で記しているので、
後世のものとしても
経穴に関しては唐代以降なんでしょうね。
※『霊枢』には流注は記していましたけどね。

ではなぜ腹だけなのか?
はい、正直わかりません。
でも想像だけになりますが、
僕個人的には東洋医学の基礎になる
道教、神仙思想なんかは
ある意味”理想”の人間像であると、
じゃあその流れを汲んでいる医学も
どこかに理想があるのではないか?
臓腑の生理や陰陽なんかは
理想で片付けられるものではありませんが、
天文学に合わせた経穴の数というものは
唯一理想だけで記せたのではないか?
治療の経験で培ったところはそのまま残し、
理想のところは
星のように並べてることもできたのだろう。
だから経典には全部記せなかったのであろう。



長くなりました。
もう答えは古代人に聞きたいところですね。

4 コメント

  1. むしろ背部・腹部が
    臓腑とそれに連なる脊髄が
    下焦から脳まで展開されいるのだから、
    地層のように臓腑の影響を受け
    横並びに同じ系統の臓腑情報を反映するのは
    自然なこと。
    むしろ手足がその配当から外れる意味を考えなくてはならない。
    単純に四肢と背部腹部や体幹を同じレベルで考えてしまうことに
    思考のスキがあるように思えます。

    • ありがとうございます。

      背部は勿論のこと、
      腹部でもある一定経穴、
      例えば要穴(腹部ならば募穴)や、
      それに臨床上それに類似する経穴ならば
      横並びでも「そらそうだろう」と思っています。

      僕的には
      蜂の巣のように無数の穴である経穴の並びよりも、
      蟻の巣のような出口は少しで
      そこの表層から奥底にある核に繋がる穴、
      その一歩手前に繋がる穴、
      そして歩兵達がいる表層だけの穴があり、
      なら少数で良くないかなと思って記事にしました。

      思考のスキは勿論ありますし、
      またこれを書かないから良くなかったのでしょうが。。。

      • さっきも直接話した通り、
        内臓が配される深部循環と、
        相対的に表在を走行している各経絡循環の
        深度の違いで立体的に循環しているので
        それがわかれば解決すると思います。
        宜しくお願いします。
        疑問が学びの源泉です。
        どんどん不思議のネタを作って下さい。
          

        • ある程度 ボンヤリと
          答えが自分なりに見えてきました。
          あとはこれが臨床と一致するか
          追試をしていきます。

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