こんにちは、為沢です。

『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:病邪雖實胃氣傷者勿使攻擊論 其之四

次月經行下少黑血塊,又消一暈,又來問藥。
餘曰:但守禁忌,至次月必消盡。已而果然。
大凡攻擊之藥,有病則病受之。
病邪輕而藥力重,則胃氣受傷。
夫胃氣者,清純衝和之氣也。
惟與穀、肉、菜、果相宜。
蓋藥石皆是偏勝之氣,雖參、芪輩為性亦偏,況攻擊之藥乎?
此婦胃氣自弱,好血亦少,若塊盡而卻藥,胃氣之存者幾希矣。
議論此至,醫云乎哉?

『格致餘論注釈』訳を使用:
次の月経の際、黒い血塊を少し下し、
また塊が一回り小さくなったので、また薬を飲むべきかどうかをたずねに来た。
私は「身を慎んでおれば、次の月には必ず全部消えるはずだ」と言った。
果たしてその通りになった。
おおよそ攻撃の薬は、病が有れば病がこれを受け止めるが、
病邪が軽いのに薬の力が重いと、胃気が傷つけられる。
そもそも胃気は清純で和らいだ気であり、
ただ穀・肉・菜・果のみがそれに適している。
しかし薬石はみな偏勝の気であり、
人参・黄耆といえども、その性質に偏りがある。
ましてや攻撃の薬はもっと偏っている。
この婦人は胃気が弱く、良い血もまた少ない。
もし塊がなくなっているのにもかかわらず
さらに薬を与えたら、胃気の残りは少なくなってしまう。
ここまで議論しなければならない者は、医者だと言えるだろうか。


参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

大阪市立科学館にて ”原始人とアインシュタイン”
大阪市立科学館にて ”原始人とアインシュタイン”

大阪人気質のためか、
二人が漫才してるようにしか見えませんでした(笑)

為沢

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