こんにちは、為沢です。
今回も『格致餘論』の続きを紹介して参ります。


格致餘論:飲食色欲箴序

傳曰:飲食男女、人之大欲存焉。
予每思之、男女之欲、所關甚大、飲食之欲、於身尤切、
世之淪胥陷溺於其中者、蓋不少矣。
苟志於道、必先於此究心焉。
因作飲食・色欲二箴、以示弟侄、並告諸同志云。


『格致餘論注釈』訳を使用:
伝(『礼記』礼運)に
「飲食男女、ここに人の大きな欲がある」と言っている。
私が常々思うには、男女の欲は(身体に)関与するところは重大で、
飲食の欲は、身体にとっても最も切実である。
ところが、世の中の人はそれらの欲の泥沼にはまりこむものが少なくない。
もし道に志すのであれば、必ず先ずここに心を砕かなくてはならない。
そこで、飲食・色欲の二つのしん(戒め、規律のこと)を作って、
親族の若者に示すとともに、志を同じくする人々に告げる次第である。

ある博物館の一角です。
ある博物館の一角です。

参考文献:
『格致餘論注釈』 医聖社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

為沢

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