<近日開催予定のイベント情報>
こちらのページに
一般の方向けの講座や学生向け勉強会の予定を
集約しております。ぜひご参照ください。
イベント情報ページ


こんにちは、為沢です。

「鍼」と一口に言っても様々な鍼があり
患者さんからもよく、
「違う院で受けた鍼と全然違うのですが、鍼って色んな種類あるのですか?」
という類の質問を受けるので、今回は鍼の種類をご紹介します。

古代九鍼 『鍼灸大成』より
古代九鍼 『鍼灸大成』より

この図は、「古代九鍼」と呼ばれ、
九つの種類の鍼について図説で紹介しております。
この九つの鍼は『黄帝内経 霊枢』で初めて言及されておりますが、
今回はその中にある「鑱鍼ざんしん」について紹介します。

鑱鍼『類経図翼』より
鑱鍼『類経図翼』より
鑱鍼『鍼灸大成』より
鑱鍼『鍼灸大成』より

ざん」とは先が細く鋭く尖っているという意味で、
ノミのことを指しております。
「字ぃ 小さくて見えへんわ!」と思った貴方。
なかなか見慣れない字だと思いますので、
デカめに表示してみます。

「ざん」って読みます。学生時代に何度かテストで書かされました。
御勉強になりましたね。
(ちなみに今の私は書ける自信ありません!)

話を戻します。
図を見る限り、2種類の形をしており、
左はヘラのような形で、右は矢ジリのような形状をしております。

『霊枢』九鍼十二原篇 第一に
“鑱鍼者、頭大末鋭〜”

「鑱鍼は頭大きく末は鋭い」と鑱鍼の形状について述べており、
どちらもそう捉えてもおかしくない形状です。

昔は外科的用法として、内出血を出す際に用いられておりましたが、
現代では左側のヘラ状のものが小児鍼の原型となっており、
皮膚を摩擦したり、鋭利な尖端部分を軽く皮膚に押しつけたりして用いられております。

為沢

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