<近日開催予定のイベント>
12月6日(水) :告知!第6回、鍼灸学生の為の勉強会


こんにちは盧です。
伝統的には熱病(いわゆる風邪など)の治療にも
様々な歴史があり、その治療法も多岐に渡ります。

当時、ワクチンなどがなかったために
そのような熱病の疾患に対して
湯液(漢方薬)と鍼灸で戦っていた歴史があるためです。

そんな中で戦ってきた一つの流れである温疫派を
今日はご紹介できればと思います。


温疫派とは
外感熱病の臨床に携わる勢力の一つで
温疫の研究を主な研究対象としていたために
こう呼ばれるようになった。

温疫(うんえき)とは
急性の熱病であり、症状が重く、強い伝染性があり、
流行しやすいという特徴を持つ。

温疫を研究した医家のほとんどは
伝統的な六淫の気による外感説(自然の影響)を否定し、
温疫は「異気」「雑気」「戻気」「疫気
と呼ばれる別の原因があると考えた。
これらの気は形や徴候などがなく、音も匂いもない、
どこから発生するかもわからず、
ひとたび発症すると一帯に蔓延し、
皆が同じような症状を呈するという特徴がある。
(こういう風に書くとなんだかホラー映画のような
状況を想像してしまいますが、実際は
今でいうSARSなどが近いのかもしれません。)

東洋医学を学ぶと出てくる似た用語として
温病(うんびょう)がありますが
病の原因が六淫の気であるというところに
違いがあります。
(ただし古典などではその線引きが曖昧なことも多く
温疫のことを温病と書いたりされることがあります)

温疫派は諸説あるそうですが
金・元の時代、劉完素(りゅう かんそ)に起こり
明・清の時代に隆盛を極めたと言われております。

つづく

もうクリスマスですね
もうクリスマスですね

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