どうも下野です。

2月25日、26日と天神祭が行われましたので、
一鍼堂の帰りにフラッとよってみました。
天神祭と言うと、大阪天満宮の夏のお祭りが有名ですが、
僕の地元では菅原道真の命日にあたるこの日に
例大祭として行われています。
地元では 天神祭が終わると暖かくなると言われていますので、
そろそろ衣更えの準備をしようかなと思います。

天神祭
天神祭

では『難経』の記事に参ります。


【原文】
七十四難曰、
経言春刺井、夏刺滎、季夏刺兪、秋刺経、冬刺合者、何謂也。

然。
春刺井者、邪在肝、夏刺滎者、邪在心、季夏刺兪者、邪在脾、
秋刺経者、邪在肺、冬刺合者、邪在腎。

其肝心脾肺腎而繋於春夏秋冬者、何也。

然。
五蔵一病、輒有五也、仮令肝病、色青者肝也、臊臭者肝也、喜酸有肝也、
喜呼者肝也、喜泣者肝也、其病衆多、不可尽言也。
四時有数、而並繋於春夏秋冬者也。針之要妙、在於秋毫者也。


【現代語訳】
医学経典では、
春には井穴を、夏には滎穴を、季夏には兪穴を、秋には経穴を、冬には合穴を刺す
と述べているが、どういう理由からなのか。

答え。
春に井穴を刺すのは病邪が肝にあるためであり、
夏に滎穴を刺すのは病邪が心に、
季夏に兪穴を刺すのは病邪が脾に、
秋に経穴を刺すのは病邪が肺に、
冬に合穴を刺すのは病邪が腎にそれぞれあるためである。

では、肝心脾肺腎が春夏秋冬と繋がる理由は何か。

答え。
五臓のうちの一臓が病むと、色臭味声液に反映される。
例えば肝が病むと、
色は青となり、臭いは臊、味は酸を好み、声は呼(さけぶ)、液は泣(涙)である。
五臓となるとその病は非常に複雑となり、言葉で言い尽くせない。
そのため四時に関連づけているのである。
鍼法は非常に微細なことである。


【解説】
当難では、四季における五臓の刺鍼方法を論じている。

先ず、肝は井穴、心は滎穴と
五臓と井・滎・兪・経・合はそれぞれ応じているが、
必ず春=井穴に刺すというわけではない。
邪がどこにあるかを把握し、その臓に対する腧穴で治療を行えばいいとされ、
『難経解説』(東洋学術出版社)には
徐霊胎の「五臓の病と四時の気とは相い応じているので、刺穴もまた時に従うべきである」
という考えを紹介している。

また五臓の病については、
その臓が主る声・色・臭・味・液等に証状が反映されるとされ、
『黄帝内経 素問』陰陽応象大論篇にはその内容が記載されている。
ただし、陰陽応象大論篇や当難で書かれている証状は、
一臓の病変であり、これが五臓となると病は複雑になる。
その為、この五つの面だけではすべて概括することは出来ないとされ、
やはり四時の気候とも関連させ、治療方法を考えることが重要となる。


<参考文献>
『難経鉄鑑』 たにぐち書店
『難経解説』 東洋学術出版社
『現代語訳◉黄帝内経素問 上巻』東洋学術出版社

※画像や文献に関して、ご興味がおありの方は
是非参考文献を読んでみて下さい。

下野

2 コメント

  1. 下野先生、私は友人達と2月18日に『天満宮梅まつり』へ
    行ってきました。
    様々な種類の立派な枝ぶりの梅にも感激しましたが
    実は…その日に行われていた梅酒大会が楽しかったです。
    何十種類もの梅酒を試飲してベスト5を選びます。
    なんか〜柚子系が美味しかったです(o^^o)

    ほろ酔い気分であべのハルカスへ…
    まだ全館開店ではなかったですがウロウロ
    いい気分でした。
    展望台へもいつかは登ってみたいです。

    では、夜更かしは禁物ですね、おやすみなさいm(__)m

    • もーちゃんさん
      日本一の梅酒を選ぶというものですね。
      下戸な僕としては、そういった楽しみがあるのは
      羨ましく思います。

      あべのハルカス、オープンしましたね♪
      僕 大阪に住んでいますが、
      実は阿倍野・天王寺界隈って電車の乗り換え以外で
      行ったことがないので、全く未知の土地なので、
      実際ハルカスがどの辺りにあるかも定かではありません(^_^;

      時間が出来たら、新規開拓として
      阿倍野界隈にでも行ってみましょうかね♪

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