今日も山で教えられること。
生きるために作らねければならない。
そうするためには殺さなくてはやらない。
僕は多くの仲間達の屍の上に立っている。
倒木の整理のための枯死木にナイフを入れると、
巣ごと身体を傷付けられた
瀕死の蟻が大量に出て来た。
朽ちて処分すべきと考えられた枯木は、
今やこのムネアカオオアリたちの温かい
大事な場所となっていたのだ。。

奇しくも今日は僕の生まれた日である。
その生まれ落ちた日に、
小さな生き物の命を絶ったのか。
業の深い証拠だ。
大きな事を教わった。

あまり深く考えすぎるなと、
諸兄から また、なだめられそうではあるが、
人にはひとそれぞれの出生の本懐というものがある。
僕は考えなければならない。

某日

  鍼師 林

 

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