下野です。
この篇はこれが最後となります。

【原文】
黄帝曰.善哉.
余聞精光之道.大聖之業.而宣明大道.
非齋戒擇吉日.不敢受也.
黄帝乃擇吉日良兆.而藏靈蘭之室.以傳保焉.

【現代語訳(意訳)】
黄帝が次のように話した。
「素晴らしい。
知りたかった真理に至る道、
つまりは大聖人のみが可能な事業について、
そなたより大道を説いてもらえた。
その教えの尊さ故に
斎戒して吉日を選ばないと
その教えをお受けすることができない。」
そこで黄帝は吉日良兆を選び、
霊蘭の室に、その教えを収蔵して
後世へと伝えるようにした。

【補足】
最後は
この篇名の由来を説明したものとなります。
臓腑を官職名を用いて、
大まかな生理を説明したものとなり、
黄帝の想い通りに、
現代にも伝えられています。

ただ『黄帝内経』には「遺篇 刺法論」と
後世に加筆された篇があります。
こちらには
以前にも記事にしたのですが、
より臨床力に優れた者が
臨床面からの臓腑への考察が入っており、
臨床家目線からはこちらのが面白いかも?
と思います。

また次回、そちらを記事にしていきます。

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