ホーム タグ 東洋医学

タグ: 東洋医学

【学生向け勉強会】7月28日(日)に開催します。

久しぶりに学生さん対象にした勉強会を開きます!

【用語集】傷寒

傷寒についての解説です。

鍼灸甲乙経を読む その6

前回(第4 五臓と五官)の後半です。

【用語集】呃逆

呃逆についての解説です。

丹田を充実させるには? その3

こんにちは、大原です。 前回は「外丹」についての概要を見てみました。 以前までの記事一覧: 「丹田」とは何か? 「丹田」を充実させるには? その1 「丹田」を充実させるには? その2 「外丹」とは、丹薬と呼ばれる薬を生成して それを服用することによって 丹田を充実させ、精を補い、 不老不死や、いわゆるアンチエイジングを はかっていくというものでした。 ところで、中国では、古くから 万物に存在する「気」の存在が伝えられてきました。 「気」というエネルギーが存在することで、 あらゆる物は変化していくという考え方になります。 (逆に、自然界を観察していくと、 あらゆるもの・事象は必ず変化をしていくことから、 その変化の源のようなエネルギー源(「気」)があるのでは? という考え方になっていったとする見方もあります。) ちなみに、この万物の変化を 抽象的に表すものが「易」になります。 さて、このような「気」の思想も一つの背景となって、 外丹術において 生成の難しい丹薬をわざわざ服用しなくても、 別の方法で丹田を充実させて 精を補うことができれば、同じことなのでは? という考え方ができてきたようです。 すなわち、丹薬を服薬する代わりに、 人体を流れる「気」をコントロールすることによって 丹田を充実させようということです。 これが「内丹」と呼ばれるもので、 「外丹」は外から取り入れる方法であり、 それに対して 「内丹」は外から取り入れるのではなく 自身の中の気をコントロールすることによる方法 ということになります。 内丹の歴史も古く、多くの書籍が存在するようです。 続きます。 参考文献 『道教の生命観と身体論』 『道教と中国思想』 雄山閣出版 『気 流れる身体』 『道教と不老長寿の医学』 平河出版社 『煉丹術の世界』 あじあブックス 興味がおありの方は、ぜひご一読ください。

【卒業】坐骨神経痛:大阪市西区のK.S様

坐骨神経痛でお悩みの大阪市西区のK.S様の鍼灸施療卒業報告です。

「丹田」を充実させるには? その2

こんにちは、大原です。 前回の、丹田についての記事 「丹田」を充実させるには? その1 の続きです。 以前までの記事一覧: 「丹田」とは何か? 「丹田」を充実させるには? その1 丹田を充実させる考え方には、大きく分けて 「外丹(がいたん)」と「内丹(ないたん)」があります。 「外丹」とは、 口から摂取する薬としての 丹(=これを「丹薬(たんやく)」と言います)を作ることであり、 「内丹」とは、 体内において丹に見立てた何かを作り出すことを言います。 この二つを比べると、 歴史的には、「外丹」がまず先にあり、 中国の六朝時代(西暦222年〜589年)には 外丹が盛んに行われていたようです。 その中で瞑想法や呼吸法・房中術など 多くの長生法が実践されていき、 それらが「内丹」の先駆けとなっていたようです。 では、先に始まったとされる「外丹」とは どのようなものだったのでしょう? 「外丹」とは丹薬(たんやく)と呼ばれる薬を作ることですが、 その薬の主となる原料は丹砂(たんさ)と呼ばれる鉱物です。 作り方を大まかにまとめると、 ①まずは丹砂を用意する。 ※丹砂の写真で 不適切な使用がございました。 深くお詫び致します。 申し訳ございませんでした。 コロナウイルスの関係で周辺が通常時と 同じように運営されておりません故、 しかるべき対応を順次が出来次第、 進めさせて頂こうと存じます。 ②丹砂の周りを様々な薬物で囲い、 これに熱を加えて、丹砂に含まれる陰の気を取り去る。 →これを、丹薬の煉成(れんせい)と言うそうです。 ③その後、「火毒」を取り除いて出来上がり。 鉱物の丹砂は、 その赤い色が人にとって必要不可欠である血液の色を想起させ、 これを摂取すれば 根本的なエネルギーである精を補え、 ひいては丹田を充実させることができる と考えられたようです。 ですが、鉱物である以上、 人体によって有害であることは 現代においては想像に難しくなく、 その成分は硫化水銀(化学式:HgS)であり、やはり猛毒です。 外丹術が盛んだった頃は この丹薬を服用することで、本当に寿命が伸びたり いわゆるアンチエイジングの効果があると考えられていました。 当時、寿命を延ばすはずの丹薬を服用すると、 病気になったり亡くなったりする人が やはり多くいたそうで、 これは「丹薬の作り方に問題があるのでは?」と考えられました。 具体的には 丹砂を強く火にかけた時に「火毒」というものができ、 これが人に害を及ぼすと考えられ、 ↑の作り方の③「火毒を取り除く (おそらく長時間冷やすようなことをするのでしょう)」が のちに加わったようです。 しかし、現代でも、ある漢方薬の一成分として 硫化水銀である丹砂は用いられているようです。 現代ではどのようにして用いられているのか、 どのようにして毒を取り除いているのか 気になりますね。 続きます。 参考文献 『道教の生命観と身体論』 『道教と中国思想』 雄山閣出版 『気 流れる身体』 『道教と不老長寿の医学』 平河出版社 『煉丹術の世界』 あじあブックス 興味がおありの方は、ぜひご一読ください。

最新記事一覧

人気の記事ランキング

院長のオススメの記事