今回は傷寒論を参考に、腎の保護について書いていきます。
傷寒論
「少陰病、得之二三日、口燥咽乾者、急下之、宜大承気湯。」
「少陰病、自痢清水、色純青、心下必痛、口乾燥者、可下之、宜大承気湯。」
「少陰病、六七日、腹張不大便者、急下之、宜大承気湯。」
「問曰、何縁得陽明病。答曰…此亡津液、胃中乾燥、因転属陽明。不更衣、内実、大便難者、此名陽明也。」
「陽明病、…若不大便六七日、恐有燥屎…」
「大下後、六七日不便、煩不解、腹満痛者、此有燥屎也。所以然者、本有宿食故也、宜大承気湯。」
これらは少陰病と陽明病について書かれている文章です。
内容として、少陰病の時も口が乾燥していたり、便秘が続いたりなど状況によっては大承気湯で下しなさいと書かれています。
一文、下痢であるケースも書かれていますが、これは熱により津液が押し出されて下痢するケースもあるとは書かれており、病位が同じでも症状としての現れ方が一様ではない事が伺えます。
核心部分は熱邪が陽明胃腸に結びついている事なので、口渇は全てのパターンで起こる事かと思います。
なぜ少陰病でも書かれてあるのかと言った点ですが、これは少陰と陽明の強い結びつきを表しているのかと思います。
早いうちに陽明の鬱滞をとっておかないと、腎に及び、心腎不交に発展しやすいのかと思います。
温病学でも同じ認識かと思います。
























